頼むから見てくれ。ニート6人を飼う男が『彼氏ぶる姿』を 2

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マリア「ぴぴーっ。…チェ・ヨンジュン選手、冷静に。ミン・ユンギ選手も、冷静に」



二人の間に手を差し入れたあたし
二人が深呼吸して再び向かい合った



YJ「………あぁ…どうしようかな…」



おっと？
スタミナ切れか？

それにたいしてミン・ユンギ選手は…



YG「………」



あたしを見つめてきている
こっち見んでいいから試合しろ



YG「…審判」
マリア「はい」
YG「俺とヨンジュン選手、どっちと結婚したい？」
マリア「は」


何を言ってんのよ



YJ「審判！！コレは反則ではありませんか！ね！」
マリア「………」



盛大に挙手してアピールしてくるチェ・ヨンジュン選手



…反則……
う〜ん…


いや、これは反則ではないな



マリア「セーフです」
YJ「そんな…」
YG「じゃあ審判。判定を」



真剣な目を向けられてちょっと緊張する
あたしの…

判定は……






マリア「両方無理」





一斉に砂利道に崩れ落ちた二人
そりゃそうだろ



YJ「し、審判…理由をお聞かせください…」
マリア「理由って…まずヨンジュンくんの事名前しか知らないし。まず会って数秒で告白って後先考えなさすぎって言うか…笑」
YJ「ぐぅ…」
マリア「ユンギに関してはもうわかるよね？ただただしつこい」
YG「ぐぅ…」
マリア「後ニート」
YG「………(死)」
マリア「はい試合終了〜〜〜！！ひ〜き〜わ〜け〜！！！！」




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YJ「…すいません敬語使わず……」
YG「いや、いいんだ。俺こそ小僧は言い過ぎた」



妙に仲良くなった二人
駐車場のベンチに座って二人でジュース飲んでる

負けた者同士心が通じ合っているのか
もしくは髪色が共鳴しているのか

真実はいかに…



YJ「うわっ…やばい」
YG「どうした」
YJ「友達が怒ってる…行かなきゃ」



立ち上がったヨンジュンくんがあたしの所に一直線に走ってきて
スマホを突き出してきた



YJ「カトク、交換してください」
マリア「はぁ？」
YJ「俺はあきらめませんから」



なんて純粋な瞳なの…
輝いている…


その後ろで物凄い鈍い視線を向けてくるユンギってのがいるっちゃいるんだけど


年下は論外だけど面白そうな子だし、いいか



YG「…強敵だったな」
マリア「初めてだよね！？引き分け」


走り去るヨンジュンくんの背中を見送ったあたし達は車に乗り込んだ



YG「…『友達』で失神しかけた」
マリア「あのこ要注意ね」

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