頼むから見てくれ。ニート6人を飼う男が『彼氏ぶる姿』を 2

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んで買うのな


『超絶イチゴマックス』


クレープ屋さんに一直線に並んだマリア
JKの視線を独り占めだ

そしてでっかい看板を眺めてる後ろ姿を追いかける俺


超絶イチゴマックスって…
写真を見てみるとイチゴというか生クリームがヤバい

俺はパス

もう胸焼けしてきた






マリア「ユンギは？食べるでしょ〜？」






ピンクの唇をきゅ〜って吊り上げて
ワクワクした顔で俺を振り返ったマリア

すぐに看板に視線を戻した






YG「……無理尊い…」






…やばい


たまらなく可愛い

俺だよな？
俺に聞いてるんだよな？

心臓が急に馬車馬し始めて苦しい



マリア「え〜？いらないの？超おいしそうだよ？」



口をとがらせてチラッとまた俺を振り返った
そしてまた看板を見る



YG「……俺は…」



俺は彼氏か


もうやめろやめろ
そんなふくれっつらをするな
頼むからもうそんな可愛い顔して俺を呼ぶな




もう好きだ
好きです




俺は…
もう俺はホントに…


今すぐにでも…





マリア「食べるでしょ〜？」
YG「食べる」






胃薬買いに行かなきゃ





・
・
・




マリア「なんで『超絶イチゴマックス』じゃないの」
YG「すまん…」
マリア「え…やけに素直じゃん…」



お手上げだ
あんなに可愛く『食べるでしょ〜？』なんて聞かれたら断れるわけがない

でもすまん
『超絶イチゴマックス』だけは勘弁してくれ

という事で俺はちっこいアイス食べています


YG「お前はよく食べれるな」
マリア「マジ余裕すぎてコレ」


二人でベンチに座ってもぐもぐ

しかしまぁ食べてる姿まで可愛い
多分何してても可愛い


生クリームの化け物に夢中なマリア

に、夢中な俺という図が完成している



JK1「あのー…」
JK2「もしかしてー…」
JK3「大家さんですか？」
マリア「ウッ………」



突如現れたJK3人組
俺達二人を取り囲んできた

マリアがびっくりしちゃった



YG「え…」
JK1「やっぱりそうだーっ！すごい派手髪の人がいると思ったら！」
JK2「えーっやばい！大家さんだ！！」
JK3「マジ凄い！イケメーン！！」



バレている
JK3人組はキャッキャして俺に話しかけてくる

マリアが手で顔を隠しながら何気なーく席を立つ準備をしてる
その姿は生放送中のテレビスタッフ



JK1「動画だとピンクでしたよね？」
JK2「お嫁さんですか？な〜んだジミンくん嘘ついてなかったじゃーんｗ」
JK3「マジキキララ〜♪笑」

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