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2.センチメンタル ページ2

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部活が終わったあと。
菅原と野々村さんは、まだ初々しい様子で照れながら話している。
一緒に帰ったりするのかな。



「お疲れ、宮下。どうした、何見てるんだ?」



澤村にいきなり声をかけられて焦った。
菅原のこと見てたの、バレたかな!?



「ああ、そこの花壇か!女子はやっぱり花が好きなんだな!」



バレてなかった…
ああ、澤村が鈍感でよかった。
しっかり者で、面倒見もいい澤村。
でも恋心には疎いらしい。
結の気持ちにも、まったく気付いていないもんね…。



「まだ帰らないのか?もし暇だったらこれから皆に坂ノ下商店で肉まん奢る約束してるんだけど、宮下もこないか?」



こんないいお誘いがある日に限って
結は歯医者に行かないといけないってことで親の車で先に帰ってしまっていた。
もったいない…というか、タイミングの悪い子。



「菅原と東峰も来るの?」
「旭は用事あるから先帰った。
スガは彼女と一緒に帰るらしいから、他は1、2年だけ」



しまった。自分で聞いておいて。
予想以上に傷ついてしまった。



「どうした、うかない顔して。体調良くないなら、また別の機会にするか?」



気分が落ちているからこそ、一人でいたくない。
私はそのまま、澤村についていった。




「あ!宮下先輩だ!おつかれーっす!!!」




2年の西谷と田中が元気よく挨拶してくれる。
見慣れない顔が何人かいるから、1年生かな。
皆で歩きながら、澤村に奢ってもらったあんまんにかぶりつく。
……菅原のことは忘れて別の人を好きになりたい。

3.はじまりの日→←1.片思いのおわり



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作者名: | 作成日時:2019年3月22日 11時

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