◯ ページ33
「ふふ。将来が楽しみね。ね？アナタ」
「ん？んー。そだな」
二十歳を過ぎてから毎回そんな言葉をかけられる。その意味が痛いほど分かるからこそ、上手い返事が返せないのだ。
「ま。ゆっくり頑張れ」
「(すごいプレッシャーですっ、おじさん！！！)」
何故か彼女の両親に恋の応援をされているのだが、絶対に無理だろ！
A、絶対なにも考えてないでしょ！
何処か抜けている部分がある彼女が、恋愛なんて関心すら無さそうだ。
というか幼馴染で関係が止まっていて、男であることも忘れられてそうな気がする。
ちらり。
ルアと戯れる彼女をみる。
ほら。ルアと遊んでる方が楽しそう！！
ゲームするより楽しそう！！
「さあ、ご飯にしましょう」
「そうねー」
母親二人が楽しそうに話す中、勇気を振り絞って彼女に声をかける。
「A、ご飯だよー」
「あ、うん」
平然と話せているのか不安。
というか、今日1日ずっと不安で、月一のこの日が、楽しみでもある。
「うわ、」
まるで少女漫画のワンシーンのように立ちがる彼女の足元がふらつく。咄嗟のことに反射神経が動き、彼女を支える。
まつ毛1本1本が鮮明に見える距離。
相手の息もかかるような距離。
さっきまで働いていた反射神経は途端に鈍くなり、時が止まったかのように身体が固まる。
「…、手、洗ってくるから、」
震える彼女の声に「う、うん」と歯切れの悪い返事を返す。
「わー。見てみて、アナタ。青春ねぇー」
「ん？そうか？」
「まぁ！そろそろなのかしら？」
「そっと、してあげとけ」
今日1日、両親たちに冷やかされたのは言うまでもない。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
絶対パパさん、ママさん楽しそうな会話してるじゃん。混ぜてほしい。
彼女の両親と天月さんの両親が若い頃に、『私たちの子どもが結婚したらいいわね』なんて話してて早く花嫁姿とか見たいのに、肝心の二人が勇気を出さないでいるとか。
もー。ごめんなさいね、お母さん。
もう少しだけ幼馴染でいさせてあげて！？
【短編】ボクの一日 と キミの一生 �� / nqrse→←@特権 天月と恋する彼女
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こんぺいとう。(プロフ) - お鈴さん» はい！是非！何時でも大歓迎なのでお申し付けください。 (2018年10月3日 17時) (
レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
お鈴(プロフ) - あんくさんのリクエストの更新ありがとうございました！これからも何かしらリクエストすると思うので....よろしくお願いします！ (2018年10月2日 21時) (レス) id: 97cb04aaf6 (このIDを非表示/違反報告)
お鈴(プロフ) - こんぺいとう。さん» いえいえ！全然大丈夫です！！！こんぺいとう。さんの都合の良いときに！！これからも応援してます！ (2018年10月1日 21時) (レス) id: 97cb04aaf6 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - お鈴さん» かしこまりました。誠に勝手ながら、明日更新させていただきます。申し訳ございません。 (2018年10月1日 20時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
お鈴(プロフ) - またまたリクエスト失礼します！あんくさんでメンヘラ彼女をデロデロに甘やかすおはなしください（土下座） (2018年10月1日 19時) (レス) id: 97cb04aaf6 (このIDを非表示/違反報告)
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