【歌い手】学園メモリアル②【smus】 (ページ12)

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──まあ、一回システムの力に頼るのもアリかな。──

Aは忘れかけていた選択肢モードを起動すれば、久しぶりに3択が現れる。

「ずっと見てたから」
「好きだから当たり前だよ」
「それよりお昼ご飯一緒に食べない?」

──却下っっ！！！！！！！！──

選択肢モードを起動した瞬間にナンパのような言葉がズラリと並んでいた。なんなんだなんなんだ。まふまふルートを攻略していなかったAはどれが正解かも分からないし、言ったとしてどういう反応が来るかもわからない。

──ちょっとヤンデレ臭すんのまじで、やめろ！！！！！──

選択肢モードを切って考える。

ここは一番無難で、理解してもらいやすい言葉……。その言葉を選んで言わなければ……。

「あ、実はクラスの子が噂してて」
「ウワサ…？」
「一年生に白髪のかっこいい子がいるって、それがまふまふくんだって言ってたから」

違ったかな？そう問いかけたAの言葉にまふまふはあー、はいはい。なるほど。と解釈する。

──つまり、その噂を聞いて僕が気になってくれたってこと？？なるほどねー！！！

いやぁ、なんか、3人には悪いことしちゃったなあ！！！──

全然悪いことなんて思ってない。
寧ろ、ざまぁみろなんて思っているまふまふ。

どうせ3人がボロを出したのだろう。一番最後にまふまふにたどり着いたのが何よりの証拠だ。

なんて考えている所悪いが、たまたまである。

そもそも学年が違う時点で部活や委員会が一緒でない限りそう接点が生まれる訳では無い。言い方が悪いが、単純に主人公から一番遠い位置に居たから最後になっただけだ。

「ウワサは知らない。けど、ボクはまふまふです。よろしくお願いしマス。センパイ」
「せんぱい……」

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