【ツイステ】Guilty7【短編集】 (ページ3)

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◆Leona ページ3

【昼寝の邪魔】
［レオナ × 暴食姫］

昼寝をしているにも関わらず、お構い無しに小さな手でぺちぺちとレオナを叩くのはサバナクロー寮の唯一の女子生徒だった。昼寝をしているレオナにズカズカと足を進めるのは甥っ子のチェカかこの彼女だけである。

「俺の昼寝を邪魔するとは、いい度胸だな」
「……ラギーが、お昼だって」
「ああ？ならアイツが持ってくんだろ」

そして心無しか、彼女にだけは甘く強く言えないレオナに味をしめたラギーは今まで熟していた仕事を彼女と半分ずつにしていたのだ。

「……『来て』って」

あくまで連絡係に徹する彼女は自分のお昼ご飯をラギーに預けたまま植物園に来てしまったため、一刻も早く戻りたいというのに重い腰を上げないレオナに少々腹が立った。

起きる気配は一向になし。少しの八つ当たりでもしようとレオナの背中に爪を立てる。痛くはないがまどろっこしいアピールにイライラとしてきたレオナは起き上がり彼女の頬を片手で掴む。

「俺に食われたいらしいな」

地を這う低い声に驚きも怖がりもしない彼女は「……腹減った」とだけ呟いた。百獣の王もどうやら好きな女には弱いらしい。重たい腰をあげて二人で食堂へと向かった。