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『頼み事忘れるところだったぁ』
彼女さんはガサガサと鞄をあさると、ケータイを取り出して
『ユンギに渡してもらえる?』
と言った
先輩・・・
たまにドジだよね
・・・「忘れ物」ってことは、2人は
同居
してるんだ
「・・・先輩、たまにぬけてる所ありますね」
『あぁ、わかる!?そうなのよ〜あの人
なにかしらやらかすの笑』
彼女さんは先輩と似た笑顔で笑う
天使だな、と思いながら
ちょっと、ちょっとだけ、悲しくなった
先輩と彼女さんが似ていること
同じ笑顔のこと
『だから、これからもユンギのこと宜しくね』
彼女さんはニコッとして言う
「はい大丈夫ですよ
私、先輩のこと大好きなので」
自然と出てしまった言葉
でも本当のことなんだ
でも、彼女さんはただ
『ありがとう、私もそう言ってくれて嬉しいなぁ』
と口角を緩ませた
自分の彼氏のことを大好きって言われて
嫉妬もせず自分も喜べるなんて
そんな人なかなかいない
この人なら、
先輩がこの人を選ぶ理由もわかる気がする
出会って数分だけど、わかる
『じゃあ、また会えるといいね』
そう言って手を振って今度こそ帰っていった
ユンギ先輩と同じ香水の香りがした
.
「はい、先輩ケータイです」
『?!なんで持ってる?』
ユンギ先輩は買い出しから戻ってきたのはもう閉店の時間だった
「先輩買い出し行ったあと彼女さんが届けてくれたんですよ」
『・・・今帰ってきたからもう使わないけどな笑』
そう言ってニヤニヤするの。
べた惚れだ
帰ったらまたすぐ会えるんでしょ?
私がいる前でニヤニヤされると
今日は特に、少しだけ苦しくなるから笑わないでよ
「じゃー先輩、後片付けお願いします私は終わりましたから」
『おっけーおっけーじゃーな』
先輩の笑顔を見て
あ、やっぱり彼女さんと似てる
って思った
『Aちゃーーーーん
俺も一緒に帰るーーーーーーー!』
え?
ジンさん??????
「さようならー」
私がわざとはやく店を出ようとすると
『なんで?!わざとはやく帰ろうとしないで?!』
凄い勢いで追いかけてきた。
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作者名:とっと子 | 作成日時:2017年10月27日 0時