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「お疲れ様でしたー」
やっと入った休憩。ずっと動き回ってたから、足に疲労が･･･
休憩室に向かうと、既に先輩がお昼ご飯を食べていた。
･･･さっき、弁当食べ始めたよね、もう食べ終わりそうなんだけど？
「先輩、お疲れ様です」
『ん』
ご飯を口に詰めたままだから、返事が短いとでも？
いつでもどこでもこの返事ですよ、先輩は
私は何も言わずに、先輩との間に一つ席を空けて座った。
代わりに、先輩は何も言わず席を立ってまた仕事をしに戻って行った。
ただ、私の横にコーヒー牛乳を置いて。
たまに、こういうことしてくれる。
最初にくれた時は、先輩が忘れてしまったと勘違いして、
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「先輩、コーヒー牛乳忘れてますよ」
届けに行ったら
『やる』
「え？」
『だから、お前にやる』
「くれるんですか」
『ん』
「わ、ありがとうございます！」
『･･･あとちょっと頑張ろうな』
「･･･はい！」
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バイト入って二日目くらいだったのに、忙しい日だったから、とても嬉しかった。
無愛想な先輩だけど、こういうところ優しいから憎めない。
とってもいい先輩だな
また今日も気遣ってくれたんだなぁ
最近先輩は、こうやって優しくしてくれる事が多くなった。
あんまり、笑ってはくれないけど！
美味しい。甘い。
ゆっくりコーヒー牛乳を飲んでいると、
『Aちゃん』
ジンさんが部屋に入って来た。
「あ！お疲れ様です」
ジンさんは、この店の店長。
いつも声をかけてくれて面倒見のいい、お兄ちゃんみたいな人
『ユンギもう行っちゃった？』
「はい、今さっき」
『よく仕事するねぇもっと休んでもいいのにな』
「私ももうすぐまた戻ります」
『あぁ、急がなくていいよ、ゆっくりして〜
あ、それまたユンギがくれたの？』
「はい、そうです」
ジンさんは、ユンギ先輩と長い付き合いらしいってことを、前に聞いたことがある。
『そーなんだ、ユンギもたまにはそういうことするんだね笑 あいつ、ほんとはいいやつだからね、いつも無愛想なのは見逃してあげて』
ジンさんはユンギ先輩のお母さんか。
「はい笑
大丈夫です、分かってますよ」
コーヒー牛乳を微笑ましく見ながら返事をした
ジンさんも微笑みながら
『うん、よろしくね』
そう言って出ていった
コーヒー牛乳ってこんな美味しかったっけ
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作者名：とっと子 | 作成日時：2017年10月27日 0時
