君の記憶が無くなったあげく俺は女化したので君を好きでいるの止めたいと思います【さかうら】

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センラside



今、志麻君からLINEがきた。

その内容に、思わずスマホを落としそうになった。

手先が震える。

でも、これはしょうがないか。

俺がどうにかしようとして出来る事じゃないし。



うらたんの記憶が戻った、か。



....坂田に電話しよう。

別れを告げる為に。









.









.









センラと付き合ってから.....一年位経ったかな。

今になってもまだ、そらるさんの言葉が頭から離れない。

後悔しても、遅い。

今まで、散々聞かされてきた言葉。

今でも、あの日の事を覚えてる。

俺は..................



プルルルルルル プルルルルルル

電話の着信音が鳴り響く。

スマホには、[センラ]の文字。

久しぶりの電話だなーとか思いながら、応答ボタンを押す。



「もしもしー？」

『もしもし。坂田？』

「坂田やけど。どうしたん？」

『あの.....話があるんやけど』

「んー？何ー？」



俺の能天気な声とは裏腹に、センラは真剣な声音で話し始める。



『センラの事、今まで大切にしてくれて、ありがとうございました』

「....へ？センラ？」

『センラ、坂田の事、大好きです。だから、坂田には、幸せになって欲しいんです』

「え、どういうこ....」

『センラと、別れませんか？』



......は？



「ま、って。話の流れが掴めないんだけれど」

『...ふふっ。驚いてます？....よね』

「何で....急に？」

『そんなの、今はどうでもいいです。早く、うらたんの所に行って下さい。それでは』



ブツッ



電話が切れた。

うらさんの所に行け....？

どういう意味だろうか。



そんな事を一人で悶々と考えていると、インターホンが鳴った。

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