2 ページ2
鬱陶しいくらいに澄んだ碧空と、俺らを見下ろす太陽が、俺の体力値をどんどん削っていく。蝉の音が暑い。黄金川くらい暑い。暑いというより熱い。熱苦しい。
背後より接近してきた青根の存在に驚く。大丈夫かと言いたげな目を向けられた。大丈夫大丈夫とヘラヘラ笑って返しても、大丈夫なところなんてひとつもない。
膝サポーターを片方忘れた。シューズの紐が縦結びになった。レシーブ失敗してとれる筈だったボールを顔面に炸裂させた。近頃どうも調子が悪い。これは即ち緊張か、或いは重責に対する──どちらにしろ緊張か。考えすらも巧くまとまらない。練習再開の号令をかけて、と笛を持ってきた滑津に驚いて情けない悲鳴をあげた。
ある日、先輩が部活に来た。自信満々に笑っていつもみたいにチームを仕切る。流石だな、とか自信満々だな、とか。こういう態度をとることによって皆が喜ぶ。ならばこれで良し、か。レシーブ練習付き合ってくださいと五月蝿い黄金川を片手で制す。茂庭さんがなら俺がやると黄金川に手を振った。部員の自主練習を手伝ってやれば俺も茂庭さんになれるのだろうか。溌剌とした笑顔でレシーブ練習に取り組む黄金川は、この前より巧くなっていた。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
永遠になりたい來夢(プロフ) - 覚えてるかな?仲良くしてもらった來夢です!占ツク、卒業しちゃうかもなんだね(´・ω・`)受験、頑張ってね!他サイトに移ったとしても時々私にコメントとかしてくれると嬉しいな(*´ω`*)宮瀬ちゃんの作品、大好きだからね!(グダグダごめんね) (2018年1月19日 15時) (レス) id: 4f87253095 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宮瀬幸雲@Ms.腹筋崩し | 作成日時:2018年1月3日 14時