走れヒナス/カゲヌンティウス ページ2
「……ってか今何で俺走ってるのさ！？」
日向翔陽、改めヒナスが全力疾走し汗を撒き散らしながら絶叫した。
よく判らないが滅茶苦茶躯は重いし、服は殆んど無いし。
だが走らなければならない、この事だけがヒナスの頭を支配していた。
「ヒナス様、ヒナス様」
ヒナスは自分の名が聞こえた方向に走りながら振り返った。
男装しているが明らかに女である。紫式部が眼鏡をかけたような顔の者は必死にヒナスを追いかけながら叫んだ。
「ミヤストラトスで御座います。貴方のお友達カゲヌンティウス様の弟子で御座います。」
「カゲヌンティウス！？」
ヒナスは思わず一瞬足を止めた。
これは走れメロス的な何かなのか……？
カゲヌンティウスとはセリヌンティウスポジの影山の事か──……？
彼奴が居なかったら、俺等が春高で勝つ事が出来ない。
「影山ァァァ！！ いや、カゲヌンティウスゥゥゥ！！」
ヒナスは一層速く駆け出した。
「もう、駄目で御座います。無駄で──」
「俺はまだ走れる！」
ミヤストラトスの言葉を遮り、ヒナスは全力で駆け続けた。
走れヒナス！ まだ間に合うぞ。
刑場が見えてきた。
広場の中心に居る、彼奴──
「影山！ いやカゲヌンティウス！！ 来たぞ！！」
ヒナスは全力で叫び、カゲヌンティウスにすがり付いた。
それを傍観していた暴君Aニスが立ち上がり、出会って泣いて抱き合っているヒナスとカゲヌンティウスの元へ行った。
「凄いね君達！」
完全に走れメロスの原作みたいな言葉が来ると思っていたヒナスは若干吃驚しながら「でしょ？」と胸を張った。
「いやぁー、友情って素晴らしい！ お疲れ様、ヒナスとカゲヌンティウス！」
Aニスは微笑んだ。
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イナ - ヤバイ、サイコーに面白い！！私もメロスこの間やりました。牛島アンド天童も読んでみたいです！ (2018年3月21日 21時) (
レス) id: eb7f739ec7 (このIDを非表示/違反報告)
葵www(プロフ) - 私もメロスやりましたwww同い年かな？？ (2017年2月25日 23時) (レス) id: e6c3cbf7ef (このIDを非表示/違反報告)
コメト。 - 私はこの間メロス終わりましたよ！国語の定番はやっぱりメロスですね〜。カゲス優しい！私なら見捨てて猛ダッシュだ。 (2017年2月9日 18時) (レス) id: 888eedf1e0 (このIDを非表示/違反報告)
涼葉(プロフ) - 私も国語でメロスやってます。これ面白いですよｗｗｗ 無気力組はメロス側やるのむずそうですね。ツッキーとか影山、赤葦はディオニス似合いそうですけど.. (2017年2月7日 18時) (レス) id: 5129ff18aa (このIDを非表示/違反報告)
さ〜ニｬ(プロフ) - 宮ｯちゃん、相変わらず面白いの作るねwwwwwwお腹痛いよwwwwww更新頑張って(*´∀｀) (2017年2月5日 9時) (レス) id: 7f9eba7ddc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃@宮瀬幸雲 | 作成日時：2017年2月4日 9時
