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「……嗚呼」
自然と涙が零れているのを感じた。
国見もちゃんと、
「い、岩ちゃん」
及川が心配そうに、俺の肩に手を乗せた。
ごめんな及川、俺が心配かけちまってる。
「……俺も裏切り小説、大ッ嫌いです」
国見の声が震える。
「俺が見てるのは、優しくて厳しくて、大好きな
「大丈夫」
吐き捨てるような国見の言葉に、優しく及川の声が乗せられた。
「例え裏切り小説作者にどんな風に写っていたって、俺達は俺達。国見ちゃんが見てる、そのままのものだよ」
その言葉は、俺の心にも響いた。
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