《20》 ページ20
バタバタと救急箱らしきものを抱えたまふくんがリビングに帰ってきた。
ま｢持ってきた！患部どこ！！｣
貴『ひ、膝と太もも…』
そう伝えると今まで皆と床に座ってご飯を食べていたものだから、1人ソファに座らされ、私の足元でまふくんが床に座り込んだ。
ま｢膝…右膝か。どこで転けたの？｣
貴『最寄りの駅裏のコンクリ…』
ま｢コンクリか…そりゃ痛いし、膝丈のスカートなら確実に怪我するね。｣
貴『でも見ての通り軽いから大丈夫』
まふくんが消毒液を染み込ませたティッシュを膝の患部に付けるも、
そこまで皮膚が薄い所じゃないおかげかあまり痛みは無かった。
ま｢あとは太ももだっけ？どこやったの？｣
貴『内もも…』
そ｢内もも？！なんで…w｣
貴『転けた時に受け身は確かにとれたんですけど、その後必死に立ち上がって走ろうとしたので、
下手に右足動かしたら太ももを…こう…ズリッと…』
坂｢何それ痛そ…｣
貴『あはは、ちょっとだけ…えと、まふくん、さすがに内ももは自分でやるから…』
ま｢あっ、そ、そうだね！！｣
天｢野郎共〜、全員背を向けろ〜｣
貴『んふふっww』
う｢何笑ってるのw｣
貴『急に全員無言で背を向けられると…んふw ちょっとおかしくてw』
坂｢確かに異様な光景やな｣
そう言われてまた笑を零してから内ももの消毒へととりかかる。
貴『……いっ！！ったあ〜…』
ま｢え？！何？！大丈夫？！｣
反射的に振り返ってはすぐさま正面を向くまふくん。…いや待て待て待て待て
貴『まふくん！！』
ま｢ごめんごめんごめんごめん！ほんっっとにごめん！！｣
そ｢お前まさか…｣
う｢これはやったな｣
私はソファ、まふくんは床に座っている状態で私が内ももの処置をするだなんて確実にパンツを見られたに違いない。
貴『…下着見た？』
坂｢んっふw｣
ま｢み、見てないです…｣
貴『嘘。』
ま｢ピンク……あっ｣
貴『ボソッと言うな！そうだよ花柄ピンクだよ！今日に限ってスパッツ履き忘れたんだよ馬鹿！！』
天｢ついに全部自分で言っちゃったよ、この子｣
待てよ、コケた時に背後にいた天月さんも怪しいのでは…？
ーー
貴『…終わりました』
一斉に皆が元の姿勢に戻り出す。
坂｢ふ〜、何かいけないことしてた気分〜｣
貴『えっ…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 568人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れー - めちゃくちゃおもしろいです！ (2020年8月9日 16時) (
レス) id: 8ab926093f (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - 柴イヌさん» 偉そうに言える立場ではありませんがぜひ...待っているというお言葉がきけて嬉しい限りです(T_T) (2020年5月21日 5時) (レス) id: eb4905d3d3 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - 柚柚さん» そう言っていただけて本当にありがたい限りです、本当にありがとうございます(/ _ ; ) (2020年5月21日 5時) (レス) id: eb4905d3d3 (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - 四季?ﾟ?.ﾟ?さん» こちらのワガママですみません、、、そしてありがとうございます（ ; ; ） (2020年5月21日 5時) (レス) id: eb4905d3d3 (このIDを非表示/違反報告)
柴イヌ - そうなんですか。多分自分はソルトさんよりも年下で学生です。是非ソルトさんのアドバイスを参考にさしてもらいます。ありがとうございます。ソルトさんの作品大好きなのでこんな奴で良ければいつでも待ってます！！無理をせずソルトさんのペースで頑張って下さい！ (2020年5月20日 15時) (レス) id: 525b615957 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シュガ~ソルト
| 作成日時：2020年3月19日 18時
