鬼と王子と愚痴話と ページ9
あんずside
遙「ん〜……気持ちの良い朝だねぇ♪
こういう時のテラスは最高だし……」
空「ふぁ〜あ……あ、ハル!」
私が少し早く登校したら、少し珍しい組み合わせを見た
あの二人は友達なんだろうか……ユニットは違うし……
空「あいつがいつも世話になってるなぁ〜」
遙「あはは……りっくんは相変わらずだしねぇ〜
紅月は問題児とかいないもんね〜」
空「颯馬は抜刀しかけるがな〜どうしたもんか」
どうも愚痴話の様だ。確かに二人とも色々振り回されてる気がしなくもない
まぁ、凛空さんは振り回すこともあるけど……
遙「でもさぁ、平和になったもんだよね。あの頃が嘘みたい♪」
空「そうだよなぁ……懐かしいっていうか」
遙「今思うと、いい思い出になってるのかな?……こればっかりは僕自身でも
わかんないな〜」
空「そうだな、何がいい思い出かなんてわからないな。
まぁあと数十年もすれば全部笑い話になるさ」
二人は三年生。私の知らない夢ノ咲学院の姿を知っているのだ。
一体どんなものだったのか、私には予想もつかない
空「まぁ……楽しいからいいんじゃないか?」
遙「楽しい、ね……僕は昔の事が忘れられないんだよ」
空「へぇ〜……まぁ俺もよく昔を思い出すよ。あの頃の紅月とは替わっちまったもんだ
昔とは違っていつの間にかでっかい権力を持ったユニットになっちまった」
遙「昔のリーダーは生き残るためなら権力の大きい方につくって考えだったもんね
それもユニットを守るためだったんだろうし……」
そんなことがあったのか。今の紅月とは思えない姿だ。
確か凛空さんはそのころからのメンバーでリーダーとも面識があるのだろう
いや、きっと家族の様な固い絆で結ばれていたのだろう……懐かしそうに空を眺める
空「knightsも変わったな……昔は個人主義って言っても……こう、ある程度は絆みたいなのが
あったと思うんだが……DDDの時はただのビジネスパートナーって感じだったけど
レオが戻ってきて、また家族みたいになってきてんじゃねーの?」
遙「ならいいんだけど……」
軽く笑いながら、その小さな愚痴話を閉じ、クラスに戻っていった
なんだか私の知らない夢ノ咲学院を……紅月を、knightsを見た気がする
この先、新しい子達はあの革命すらお伽話の様になってしまうんだろうな
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茶柱(プロフ) - 有難うございます!!……泉君との違いを出そうとしたら爽やか王子になるんですよね(汗) (2016年9月18日 19時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - セリフ集1が個人的にすき! (2016年9月18日 1時) (レス) id: 9c07615362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶柱 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月18日 0時