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上機嫌でお茶を飲んでいると、慌てた様子のメイドが部屋へ来た
『A様、末澤家から使いの方が来られました』
またですか！あの家系はサプライズが好きなんですか？！
「分かった、お通しして」
部屋で待っていると、1人の男性がやって来た
『私、リチャードと申します。誠也さんの護衛をしている者です』
「...あ！パーティーの時の！」
リ「覚えてくださってましたか。ありがとうございます」
パーティーの日、末澤さんを呼びに来た人だわ
でも、護衛の方がなんでまた...？
リ「護衛業務に加えて秘書業務もしているので、今回私がこちらに参りました」
「そうですか...」
リ「今度、プライベートでお食事をされるとか？」
「あ、はい！」
リ「なぜ2人きりじゃないのか聞いて来いとのことで」
そんなことでこの人はわざわざ...
「いきなり2人きりはハードルが高いなぁ、なんて...」
リ「なるほど。かしこまりました」
「...えっ、これで納得します？」
リ「納得はしないでしょうけど、本人がそう仰るならその通りに伝えるまでです」
「大変ですね...お茶でも飲んで行かれます？」
リ「...え？」
「あ、コーヒーがいいですか？」
リ「そういうことではなく...」
あれ？私なんか変なこと言った？
佐「使いで来た自分に対して、お茶でもって言う令嬢が珍しいんやと思います」
耳打ちでこっそりと教えてくれた
そういうことか...なんせ私、根はごくごく一般人だからね
「私になんて気を使わなくていいんですよ〜」
佐「元々こういうお方なので、大丈夫ですよ」
リ「...では、お言葉に甘えて」
さすが末澤家にいるだけあって、非常に礼儀正しいし所作も丁寧
リ「これは俺個人の気持ちなんですけどね」
「はい？」
リ「今まで、何言っても婚約者を決めてくれへんかったんですよ」
「そうなんですか...」
リ「かと言って、俺も権力にしか興味の無いご令嬢たちに納得はいかへんくて」
まぁ末澤家の力が手に入れば怖いもの無しだしねぇ
リ「そんな中でAさんが現れて、あなたしかおらん！って思ってます」
「...へ？」
リ「今日実際お会いして確信しました。俺、全力でお2人の仲をサポートします」
いらんいらん！サポートいらん！
知らぬ間に味方につけてしまった！
「で、でも私お肌も荒れてて髪もパサパサで！」
リ「パーティーの時はちゃうかったし、体調崩されてたとかでしょう？」
末澤家の人間は全員鋭いんでしょうか
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軟骨(プロフ) - ちぇるしーさん» コメントのセンスが良すぎて思わずふふっと笑っちゃいました。このお話の肝は晶哉だったりしますね。いってらっしゃいませ！ (10月4日 0時) (
レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇるしー(プロフ) - お話の途中で晶哉がおもろすぎてコメントしてしまいました。今、彼はティーポットを割った所です。最高に面白いです、では続きに行って参ります。 (10月3日 11時) (レス) @page30 id: 54f901c7b7 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ちいさん» コメントして頂きありがとうございます！続きの更新も頑張りますね！ (2022年7月25日 2時) (レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 更新嬉しいです！続きもめっちゃ気になります！！ (2022年7月18日 3時) (レス) @page38 id: dd60ea8e42 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ぽこぴーさん» コメントして頂きありがとうございます！嬉しすぎて泣いてます(;_;)本当にありがとうございます！！ (2022年7月18日 2時) (レス) id: 720d6cffa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軟骨 | 作成日時：2021年12月14日 6時
