無表情のあの子4~HarryPotter~【セドリック・ディゴリー】 (ページ34)

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お祝いページ34

『……ん…』

目が覚めると見慣れない天井が映る。

『ここは…？』

私は確か…秘密の部屋でバジリスクの目を見て…

ポン「あぁ良かった！目が覚めたのね」

ベッドの横のパイプ椅子にマダム・ポンフリーが腰掛けていた。私の手や腕を触って，異常がないかを調べている。

『私秘密の部屋で…』

ポン「ポッターたちが石になった貴方をここへ運んできました。みんな無事ですよ。ジニー・ウィーズリーは貴方が自分を守ってくれたのだと泣いていました」

ジニーは無事だったのね…良かった。
それにしても私はやはり石になってしまったらしい…。

ボン「石になった生徒はみんな無事に元に戻りましたよ。もうみんな大広間でパーティーをしていますよ」

マダム・ポンフリーはそう言いながらパイプ椅子から立ち上がった。

私は大広間に向かって歩き出す。誰も居ない廊下に私の足音が響く。やがて大広間の前に着くと扉の奥からみんなの声が聞こえた。

私は恐る恐る扉を開けた。
みんなお祝いムードではしゃいでいる中，大広間の扉が開く音に大広間は静まり返った。

私はいたたまれない気持ちになった。
何故なら皆が私に注目しているのだから。

ジニ「A！」

ジニーが私の元へ向かって走ってくる。

ジニ「A…あのね…本当にごめんなさい…！」

『ジニーが無事で良かったわ。』

ジニ「目が覚めた時Aは石になっていて…私…大変な事しちゃったて思って…」

目に涙を浮かべそう言ってくるジニーに私は優しく頭を撫でた。

『私はこの通り元気だからもう気にしないで』

ジニ「うん！」

微笑んでくれるジニーに私も笑いかける。

セド「A…」

後ろから私が聞きたかった声が聞こえ，振り返るとセドリックがいた。

『セドリ…』

振り向いた瞬間私はセドリックの香りに包まれた。

『セドリック…？』

セド「良かった…本当に良かった…」

セドリックは震えていた。

『ごめんなさい…約束を破って…』

セド「Aが無事なら何でもいい…」

セドリックに申し訳ない事をしてしまった…

『もう無茶しないわ…』

セド「そうしてくれると助かるよ」

フレ「ヒュ〜流石ラブラブカップル」

ジョ「お熱いね〜！」

『からかわないでよ…！』

そう言いながら私は笑っていた。

そしてダンブルドア校長からお祝いとして学年末試験が中止になった事を伝えられた。

皆嬉しがっていたけど私は複雑な気持ちだった。