無表情のあの子4~HarryPotter~【セドリック・ディゴリー】 (ページ28)

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バレンタインデーページ28

2月14日…私は大広間に入った途端唖然とした。
壁という壁がけばけばしい大きなピンクの花で覆われ，天井からハート型の紙吹雪が舞っていたのだ。

『な，なにこれ…』

フレ「ロックハートの仕業だよ」

ジョ「趣味悪いよな…」

棒立ちになってしまった私に声をかけてくれた双子

『飾り付けだけじゃなくてあの服も趣味悪いわ』

私の目線の先にはけばけばしいピンクのローブに身を包んだロックハート先生がいた。

フレジョ「本当だ…」

私達はそのまま席に着くとロックハート先生が話し出す。

ロック「バレンタインおめでとう！いままでのところ46人の皆さんが私にカードをくださいました。ありがとう！そうです。皆さんをちょっと驚かせようと，私がこのようにさせていただきました。しかも，これがすべてではありませんよ！」

フレ「まだあんのかよ…」

フレッドがそう愚痴を呟くと同時に，ロックハート先生はポンと手を叩いた。すると，玄関ホールに続くドアから小人が12人入ってきた。全員金色の翼をつけ，ハープを持っていた。

ロック「私の愛すべき配達キューピッドです！今日は学校中を巡回して，皆さんのバレンタイン・カードを配達します。そしてお楽しみはまだまだこれからですよ！先生方もこのお祝いのムードにはまりたいと思っていらっしゃるはずです！」

ロックハート先生はノリノリのご様子だが，ほかの先生達は目が死んでいた。

今日は最悪な1日になりそう…

またもや私の予感は当たった。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「A・スカーレット様宛です！」

休み時間私の前に置かれたのは大量のメッセージカード積まれた。

フレ「おぉ〜流石だな〜」

ジョ「だな〜」

そう言う2人の前にも大量のメッセージカードが積まれてた。

『これどうしよう…』

私はこのメッセージカードをどうするか悩む羽目になった。

そして授業が終わった後廊下に出ると何やら騒ぎが起きていた。
近付いてみるとその中心にはハリーとドラコがいた。その横でジニーが青ざめていた。

『なんの騒ぎなの？』

ジニ「A…」

見た感じだとジニーの何かをドラコによってハリーの前で晒されたのだろう…ジニーがハリーに好意を寄せている事は薄々気付いていた。

『大丈夫よジニー…』

私は優しくジニーを抱きしめ安心させる。
そしてドラコの方へ向かう。

『ドラコ，随分大きな騒ぎを起こしているわね』

マル「ふん。」

どうやら反省する気はないようだ。