無表情のあの子4~HarryPotter~【セドリック・ディゴリー】 (ページ3)

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番外編1 ページ3

今日はセドリックとピクニックをする予定だ。

私は何処に行くかはまだ知らない。
セドリックが頑なに教えてくれなかったのだ。

『ねぇ，セドリック何処に行くの？』

セド「内緒」

私達はおば様が作ってくれたお弁当を持って出かけた。

暫く歩いていくと森が見えてきた

『この森に入るの？』

セド「そうだよ。でも大丈夫だよ」

セドリックの言う通りこの森はしっかり手入れがされていて怖く無かった。
森の中で少し歩いていくと段々道が開けてきた。
そして私がそこで見たのは…

セド「着いたよ」

『わぁ〜…』

一面に咲く花達だった。
ピンク，黄色，赤，青，紫…
色とりどりの花か咲き乱れていた。

『綺麗…』

花なんて今まで沢山見てきた。むしろこの花畑より高価で，価値がある花を沢山見てきた。
だけどそんな花を私は1度も綺麗と思った事は無かった…
なのに…セドリックが見せてくれた花はどれも輝いていた。

セド「気に入ってくれたかな？」

『えぇ…とっても…ありがとう』

私達は大きな木の下に腰掛け，お弁当を食べ始めた。

『おば様の料理はどれも美味しいわ…』

家の料理人が作るよりおば様が作る料理の方が圧倒的に美味しく感じた。

セド「母さんが聞いたら喜ぶよ」

セドリックも嬉しそうにお弁当を食べる。
そして食べ終わり，片付けが終わった後食後の運動をする事にした。

『食後の運動って何するの？』

セド「そうだな…走ったりするとかかな…？」

『確かにいい運動になりそうね。』

私は立ち上がり走り出す。

『セドリックこっちよ！』

セドリックも立ち上がり私を追いかけてくる

セド「待ってよA！」

私も全力で走るでも体力の差が大きいのか私は数分後にセドリックに捕まってしまった。

セド「捕まえた！」

セドリックに後ろから抱きつかれるように捕まった私

『もう…！セドリック足が速すぎよ！』

セド「そうかな？」

セドリックはクィディッチの為に身体を鍛えている。
かたや私は選手を辞めて勉強に専念しているので体力の差は歴然だった。

『それにしても…疲れたわ…』

こんなに全力疾走したのは生まれて初めてかもしれない。
普段は無駄に疲れる運動なんて嫌いだったのにこの疲れは何故か嬉しい気もする。

セド「僕も…」

セドリックは倒れるように寝転ぶ。

セド「Aおいで」

腕を広げるセドリック。
少し恥ずかしい気もしたけど誰もいないので私はその腕に飛び込んだ。