無表情のあの子4~HarryPotter~【セドリック・ディゴリー】 (ページ15)

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穢れた血ページ15

ある日私はセドリックと一緒に図書室に勉強しに行く所だった。
並んで雑談しながら歩いていると，何やら言い争う声が聞こえてきた。

セド「なんの騒ぎだろう…」

『あれは…グリフィンドールだわ…』

私が見たのはグリフィンドールのユニフォームだった。
フレッド達から確か今日はクィディッチの練習すると聞いていた。

『何かあったのよ…行ってみましょ』

セド「そうだね」

私達はその集団に近付くと…言い争う声が聞こえてきた。

マル「この穢れた血め…！」

ロン「なんだと…！このマルフォイナメクジ喰らえ！」

ロンはマルフォイに放ったであろう呪文が自分自身に返ってきてしまった。

ハー「ロン！しっかりして！」

『ロン！』

セド「大丈夫かい！？」

私はロンを取り囲んでいる選手達を押しのける

ハー「どうしよう…ロンが…！」

ロンはナメクジを吐き続けている

『…大丈夫よ…2人ともロンを連れてハグリッドの所へ行きなさい』

ハリ「わかったよ！」

2人はロンを連れてハグリッドの元へ行く。
それを見送った後，私はスリザリンの生徒を睨む。

フリ「やぁA久しぶり」

『…あら私に接近できないんじゃなかったかしら？』

フリ「今はお前からこっちに来ただろ」

無言の睨み合いが続く。

『ドラコ，聞こえてたわよ。』

ｷﾞｸﾘと肩を揺らすドラコ

『よくそんな事が言えるわね』

”穢れた血” マグル生まれを侮辱する言葉だ。
私はこの言葉が大嫌いだ。
何が穢れた血よ…マグルとの間に生まれたのがそんなにいけないの…？同じ魔法使い，魔女なのに…同じ赤色の血が流れているのに…

マル「本当の事を言っただけさ。まぁ家系を裏切っているとも言える君には分からないだろうけどね」

『えぇ…分からないわ。マグル生まれの魔法使い，魔女と純血の魔法使い，魔女が隣同士に並んでも見分けがつかないわ。』

『同じ容姿をしてるんだから』

私はドラコに堂々と言ってあげた。

マグル生まれと純血は変わらない事，家系が違くても魔法使い，魔女には変わらないのだから…

ドラコ達は私の言った言葉に怒ったのか帰ってしまった。

フレ「いやぁ〜スッキリしたぜ！」

ジョ「Aが言わなかったら俺達のマルフォイを殴ってたぜ」

『2人が減点される前に気が付いて良かったわ』

セド「A」

『ん？』

セド「かっこよかったよ」

『セドリックには可愛いって思われたいわ』

セド「勿論いつも可愛いって思ってるよ」

『ふふっ，ありがとう。』