歌姫には双子の妹がいました2 (ページ1)

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寧々とAは最近変わってきたと思う。

え、なんでかって…？

それは勿論2人が昔みたいに……いや昔より生き生きしているからかな。

昔は僕の考える演出で寧々もAも楽しそうにショーをやってくれたけど…

今は司くんとえむくんと一緒にやることで昔よりももっと楽しそうにショーをやっている気がするんだ。

寧々は元々夢があった。だけどAには夢がなかった…

昔から寧々ばかり追いかけて自分の夢を探そうとしなかった。

でも今は…その夢を見つけようとしている気がするんだ。

類「Aは将来何になるつもりなんだい？」

『何いきなり。なりたいものか…そうだな…』

『デザイナー…かな？』

類「デザイナーかいいじゃないか…！」

『そう？』

類「そう思うよ。でもどうしてデザイナーなんだい？」

『みんなの衣装を作るようになって，私が作った服をみんなが着て喜んでくれるのが嬉しくて…』

類「なるほど…」

『なれるか分からないけど…頑張るつもり』

なんてことを話してくれた。

昔から器用にこなしていたAなら必ず叶えられと思った。

演出家とデザイナー

将来仕事では関わらない2つの職業

Aとショーをできるのは限られているのかもしれない…

そう思うとなんだか寂しくなったのは気のせいにしておこう。