【3年A組】time limit【柊一颯】

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柊「俺の授業を始める


礼」






あれからしばらくして再度教室に入ってきた先生は


昨日と同様、みんなを立たせ独特な号令をかけた




着席の合図でﾉﾛﾉﾛと座る生徒たちに


先生はとぼけた顔をする






柊「何だ、どうしたお前ら


なんかどんよりしているな？え？


そんなに体操がキツかったか？」




甲斐「この状況でヘラヘラしてるほうがおかしいだろ」




柊「ﾊﾊﾊ、確かに」






苛立ちを隠しきれていない隼人に


先生がいたずらな笑みを見せると


唯月がまたも不機嫌そうに問う






諏訪「なんでこんなことするのかちゃんと教えてよ」




柊「いいよ？


俺の質問に正解できたらね」




石倉「また


"景山が死んだ理由を探せ" か？」




柊「ピンポ〜ン！




けど今日はもう一歩踏み込んだ質問をしよう


昨日茅野が言ってたドーピング疑惑の件だ


SNS "MIND VOICE" に


"景山が全国大会でドーピングをした"


という投稿があったそうだな？」




茅野「…はい」




柊「探してみたら見つかったよ




投稿者、"やり逃げX"！!




この "やり逃げX" は景山への執着がすごくてねえ




探してみると、いろいろとエグい投稿がたくさんあったよ




まあ、みんなは知ってると思うけど」






そう言いながらプリントアウトされた投稿を


次々と黒板に貼っていく




見るとそれは悪意に満ちた卑劣なもので


澪奈がこのような仕打ちを受け続けていたのだと思うと


胸がどうしようもなく苦しくなった

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