好き、その一言 1 【紫】 (ページ9)

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たどり着いた目的地は昔よく来ていたお店。

少し来ないうちにリニューアルされとても綺麗になっており、時の流れを感じる。

店の中に入り名前を伝えると席に案内された。

全席個室になっている為中の様子は見えないが、通された部屋の前に靴がおいてあることから多分もう先に来ているんだろう。

案の定、中に入ると2年前より遥かに綺麗になった友達がメニューを眺めていた。

「久しぶり、真奈」

そう声をかけると、真奈は顔をぱっと上げ、私の顔を見るや否や泣き出しそうな顔をして笑った。

真奈「A！久しぶり！！！」

高校の頃からの友達の真奈。

私の親友であり、唯一私の過去を全部知っているひと。

真奈「A！誕生日おめでとう！」

「え、覚えてたの？！」

真奈「逆になんで忘れるのよ！忘れるわけないでしょ！」

「嬉しい……ありがとう」

真奈「それにしてもA、会わないうちにさらに可愛くなってる」

「なにそれ、そんなの真奈もじゃん」

女の私だけど、思わずドキッとしたもん。

そう言うとまた真奈は可愛い顔で笑う。

真奈「私は毎回Aにドキドキするけど？」

「なにそれ(笑)(笑)」

久しぶりに会うから最初は少し緊張しちゃったけど

あっという間にすぐ慣れて、会っていなかった間の話を互いに話し始めた。

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