名探偵様は何時も私の働く花屋に来る【江戸川乱歩】

六輪目：ネリネ《また会う日を楽しみに》 ページ8

乱｢この花って何て言うの？｣

僕はそう言って赤い花を指差した。


『この花はネリネといって、
　《また会う日を楽しみに》という花言葉があるんです。
　また江戸川様がこのお店に来てくだされば嬉しいな、と思って…』


少し顔を紅くしてにっこりとAは笑っていた。


乱｢勿論来るに決まってるでしょ！｣


僕はAに向かって思いっきり笑いかけてみせた。

それを見てAは少し驚いた後、また優しく笑ってくれた。


乱｢ていうかAって花言葉全部覚えてるの？｣

『まあ一応そうですね…時々忘れてしまいますけどね……』


少し照れくさそうにしながらそうこたえた。

これでまた彼女の事について知れた。
社長に話したらびっくりするかな？


乱｢じゃあ僕、そろそろ行くね。
　実はこの前言った仕事仲間の誕生日会から抜け出してきたんだ。｣

『えぇ！？良いのですか！？』


驚いている姿も可愛いなと感じてしまう自分が少し悔しい。


『では、お気を付けて！』

乱｢うん！また来るね！｣


僕とAは手を振ってそのまま別れた。






　





　





　


　


　
　
『ふふっ、江戸川様は本当に面白い方ですね。』


そんな子供らしい姿が彼の良いところでもあるのでしょうね。


『さてと、新しい種を植えないといけませんね…』

？｢手伝うか？｣


はっとして横を見るとそこにはよく花を買いに来てくださる



中原様がいました＿＿＿

七輪目：リナリア《この恋に気づいて》→←ちょっと緊急事態です……

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