四輪目:スイートピー《ほのかな喜び》 ページ5
「「「「お誕生日おめでとう!」」」」
今日は太宰の誕生日
武装探偵社は今、丁度太宰を祝っている最中だった。
太「誕生日か……私ももう23か…」
乱「はい、プレゼント」
太「ありがとうございます…って、花?」
乱「コチョウランっていう花。花言葉は幸福が飛んで来るなんだってさ。」
谷「へぇ……でも、このあたりに花屋なンてありましたっけ?」
乱「探偵社に帰る途中に《een beetje geluk》っていう花屋があった。」
皆が感心している中、僕はこっそり社長室へ向かった。
コンコンコン
福「入れ。」
扉を開けると
ゆっくりお茶を飲みながら窓を眺める社長の姿があった。
福「どうした。」
乱「社長、僕さ、恋しちゃったかも知れないんだよね。」
僕がそういうと
社長はお茶を吹き出してむせた。
福「ゴホッゴホッ、今、何と?」
乱「恋しちゃったかも知れない」
………パリン
暫くしてから社長は湯のみを落としてしまった。
福「……本当か?」
乱「うん。」
福「名前は?」
乱「実は一目惚れしちゃってさ、名前も聞けてないんだよね。」
社長は椅子に座ると口元に手を添えて何かを考え込んでいた。
まさかここまで驚いてくれるとは思わなかった。
そして僕の肩に手を置いて社長はこう言った。
福「何かあったら何時でも言え。」
乱「ッ!うん!」
そのまま僕はまた彼女の居る花屋へと向かった。
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愛雫優月(あいし ゆづき)(プロフ) - 一気見しました凄く内容が良くて最高でした✨更新待ってます.ᐟ.ᐟ (3月28日 4時) (レス) @page14 id: b0983097f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すばり x他1人 | 作成日時:2023年12月15日 0時