検索窓
今日:9 hit、昨日:40 hit、合計:5,958 hit

九輪目:マトリアリカ《集う喜び》 ページ11

敦「あっ、乱歩さん!
  ナオミちゃんや与謝野さんと何を話してたんですか?」

乱「えっ……」


自分の顔を見なくても顔が真っ赤になっていることなんてすぐにわかった。

なんでこういう時に敦は質問してくるんだ…!


ナ「ふふ、敦さん、乱歩さんにだって春は来るのですのよ。」

敦「春?今は夏ですけど…」


敦は不思議そうに此方を見ている。


太「敦君、君もそのうちわかるさ。」


太宰まで僕をからかいはじめていた。
その時だった。

探偵社の扉が開いた

そこにいたのは


乱「…!A!?」

『あら?この声はもしかして、江戸川様ですか?』


ただでさえ恥ずかしくて顔が真っ赤になっているような時なのに
まさか初恋相手がこのタイミングで来るだなんて。

まわりのみんなは僕の様子を見て彼女が初恋相手だと確信したようだ。


乱「な、なんでここに居るの!?」

『えっと、福沢様という方に花を頼まれまして…
 って!江戸川様、顔が真っ赤ですよ!?
 大丈夫なのですか!?』


どうやらAは天然というやつに近いようだ。
というか社長が頼んだのか…?


乱「へ、平気だから!」


あーもう!
与謝野さんはニヤニヤと此方を見ながら国木田に何か言っている。

鏡花ちゃんは敦にどういうことかをおしえている。


福「すまない、待たせてしまったな。
  私の頼んだ花屋の者で間違いないか?」

『はい、エンベイジフルックの実崎Aと申します。
 頼んだ花はマトリアリカで間違いないでしょうか?』

福「あぁ、では早速だが
  そちらの花瓶と入口にあった花瓶に生けてもらえるか。」

『はい、かしこまりました。』


成程、きっと社長が探偵社に何か華やかさが欲しいと感じて
花を頼んだのだろう。

僕が行った時にも見たけど、
エンベイジフルックは花を生けに来てもらうこともできるようだ。

その方が綺麗に生けれる。
しかも料金まで同じだなんて。


ナ「すみません社長、この方、お借りしても宜しいでしょうか?」

『えっ?』

福「構わん。」


社長も何となく察しているんだろう。


『えっ!?ちょ、ちょっと!』


そのまま強制的にAは連れていかれた。
 



 

十輪目:オドントグロッサム《特別な存在》→←八輪目:ネムノキ《歓喜》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 江戸川乱歩 , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

愛雫優月(あいし ゆづき)(プロフ) - 一気見しました凄く内容が良くて最高でした✨更新待ってます.ᐟ‪.ᐟ‪ (3月28日 4時) (レス) @page14 id: b0983097f3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すばり x他1人 | 作成日時:2023年12月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。