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久しぶりのこの感覚 ページ26

ーーーーA視点ーーーー

「……攻勢というのは敦君たちですか?」

「?そうだけど。」

「でしたら、その必要はありません。」

私は着ていた上着を脱いで椅子に置いた。
久しぶりだわ、こんなに殺気が湧きだしてくるのは。

「A、あんたコイツと戦うつもりかい?」

「…この男と会うのは三度目です。
他に敵の援護が来ていないか、監視しといて貰えるとありがたいです。」

「分かった。」

私はそのまま廃線路へ向かった。





「おいおい、相手は手前だけか。」

「えぇ、それで十分でしょう?」

「へぇ、なかなか言ってくれるじゃねぇか。」

はっきり言ってコイツが私に勝てる保障はない。
なぜなら私はこの男、中原中也を殺す気で此処へ来たのだから。

「貴方と会ったのは三度目ね。
いい加減、此方も本気で行くわ。」

そう言った瞬間、自分の異能力を発動し奴の首を狙った。
間一髪、重力操作で避けられた。

「手前…」

「言った筈よ。本気でいくって。」

相手の態度や様子からして、
恐らく与謝野さんと賢治くんが相手をしてくると思っていたのでしょうね。
そうでなければこんな余裕な顔で来るはずがないもの。

「殺されたくないのなら言いなさい。何故ここに来たの。
貴方の目的は戦いじゃないでしょう?」

「何故分かる?」

「探偵社員なんだからそれくらいは分かって当然よ。」

「お宅の社長は?」

「そこよ。」

私がカメラに目線をやるとこの男は一枚の写真を取り出した。

「うちの首領からのプレゼントだ。」

「これは…組合の団員か?」

「奴らを餌で釣った。
現れる時間も、場所も、ここに書いてある。」

写真の裏には確かに場所と時刻がかかれていた。

「こんな好機はないから早く行けとでも?」

「まぁその通りだな。」

私は異能力を発動させた。
…奴の目は完全に私たちを舐めている。

「探偵社がわざわざポートマフィアの提案に乗っかるような
馬鹿とでも思ったのかしらないけれど、あんまり舐めてると痛い目見るわよ?」

「…ふっ、やって見ろよ?」

この男はあの唐変木よりも嫌いかもしれない
ふと、そう考えてしまった。

そうして、私は中原中也との戦闘を再開した。


 




 

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設定タグ:文豪ストレイドックス , 太宰治 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:すばり x他1人 | 作成日時:2023年10月20日 1時

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