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一人の男 ページ25

ーーーーA視点ーーーー

一日休んだお陰だろうか。
何となく、疲れがとれたような気がした。

しかし、私が休んでいた間、探偵社では多くの事件が発生していた。
そのため、今は別拠点に身をひそめているらしい。
私はそこへ向かっていた。

「…おはようございます。」

「あぁ、Aかい。少しは疲れもとれたかい?」

「はい。ご迷惑をおかけしました。
ところで、今はどういう状況でしょうか?」

治と敦君の姿が見えない。
谷崎くんと国木田さんも。
何処かにいっているのかしら?

「太宰と敦、それから国木田と谷崎は
別の場所で組合の様子見。」

乱歩さんは私の疑問を推理したようね。

「…で、此処に居るメンバーは与謝野さんの護衛…であってますか?」

「その通りさ。」

疲れがとれたと思ったら、また忙しくなりそうね。
おそらく、組合だけじゃない。ポートマフィアも動いてくる筈だ。

「はぁ〜暇だぁ〜〜外に出たい」

「監視映像に異常はないか?」

「退屈な映像ばかりだねェ」

それもそうだろう。
私が此処へくる為にも地下の廃線路を通って来たけれど、
多くの監視カメラ、侵入者の妨害装置、罠だらけだった。

「駄菓子の備蓄も半日で尽きたし…
そうだA!このパソコンで花札やろ!」

「遊んじゃ駄目です。此処へ来るときに駄菓子買ってきましたよ。」

「さっすがぁ!」

そんなのろけた事を言っていたら、
突然、乱歩さんの顔付きが変わった。

「社長、攻勢を戻した方がいい。」

「敵か、襲撃規模は何人だ?」

「…一人だ。」


監視映像に視線を移す。

たった一人だ
その一人に乱歩さんが顔色を変えたならば、
その相手は


中原中也だ。


 

 

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設定タグ:文豪ストレイドックス , 太宰治 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:すばり x他1人 | 作成日時:2023年10月20日 1時

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