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あれから何も言ってこなくはなったけど、ぶすっと拗ねたテヒョンは、私にべったりくっついて、また、離れなくなった。
離れてって言っても、やだ！の一点張り。
諦めてされるがままジミンと飲んだ。
でもミヤとジウに言われたことが頭に残ってるから、意識せずにはいられなかった。
ジミンは意識してる私に気付いてニヤニヤと私の顔を見てきたけど、テヒョンは気付いてなかったみたいでとりあえずは安心。
でもテヒョンの足の間に座らされて、時々お腹とか鎖骨あたりに腕を回してぎゅっとしてくるし
その体制のまま話すから顔は近いし、耳元でテヒョンの低い声がダイレクトに聞こえてくるし…
もう心臓が動きすぎてしんどいからちょっとでも酔いたくて、ジミンのオンマとアッパがくれるビールをどんどん空けて、ジミンが持ってきた焼酎を一緒に飲んだ。
なんならジミンの倍のペースで飲んだのに、びっくりするくらい酔えなかった。それはもう全く。
ジミンはほろ酔いなのかとろんとした目で、お前ほんとザル！ってゲラゲラ笑ってくる。
もう目がない。線になってるよジミン。
むくんじゃえばーかって思いながらジミンを睨みつけてると、泊まってくの？って耳元でテヒョンの声。
ビクってしてしまった。恥ずかしい…
「っ、帰るよ」
TH「えぇー泊まっていきなよ」
JM「ここ俺ん家！本当に帰るの？オンマ一緒に寝る気だったけど」
「そうなの？ふふ、うれしいけど明日朝から学校だから」
JM「そっか、」
「そろそろ帰るね」
TH「じゃあA送る」
「向かいだしいいよ」
TH「ダメ。ほら行くよ」
JM「Aまたね〜」
「えっ、あ、ばいばい！」
本当に家の前まで送ってくれた。
「ありがとう」
TH「ちょっとでも一緒にいたかったから」
「ふふ、ほんとにちょっとだけどね…じゃあまたね」
TH「ん。あ、A、」
「？」
TH「さっきビクッてなってたのかわいかった」
「な、！」
TH「ダメだよあんな反応したら。ムラッときちゃったから。」
「う、るさいよ、」
TH「でもかわいいから俺にはいいよ？」
「何言ってんのもう…おやすみ！」
TH「んひひ、おやすみ〜」
テヒョンは私の頭をぽんぽんってして笑ってジミンの家へ戻って行った。
…家に入って玄関にもたれると深く息を吐き出した。
真顔であんなこと言われて、大したことじゃないと思いながらも何かすごく恥ずかしくなって顔爆発するかと思った…
テヒョンのばかやろう。
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作者名：すゆ
| 作成日時：2021年8月9日 20時
