61 TAEHYUNG ページ11
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TH「Aに会えて嬉しい。来てくれてありがと」
顔が見たくて後ろから覗き込んで話しかけると、Aはちらっとこっちを見てまた前を見た。
「…まぁ暇だったしね。」
TH「ふふ、そっか。」
「ちょっと会いすぎだけどね」
TH「そんなことない。俺毎日会いたいもん」
「いやいや無理でしょ。かわいいオトモダチたくさんいるんだから女ならそっち当たってくださーい」
TH「そんなのいないよ？友達以外の女の子の連絡先は全部消したし、誘われても断ってる」
「えっ、本当にそれやってるの？」
TH「うん。もう二度とA以外の女の子と2人きりで会わないよ。Aも遊んだりしてない？約束したでしょ？」
ジミンに遊べばいいじゃんって言われてて、それがどうしても嫌で、俺が遊ぶのやめるからAは絶対そんなことしないでっていう、無理矢理、というか一方的に取り付けた約束。
「いや、遊んでないけどさ、…なんか、テヒョンおも、」
TH「俺もそう思う。でももう他の子と会いたいとも遊びたいとも思わないの。」
「そんなの、」
TH「本当だよ？言ったじゃんAが特別って」
俺の顔を見て、目を揺らがせた。
動揺して困った顔のAもかわいくて仕方ない。
こんな近い距離でそんなかわいい顔しないで…
痛いぐらい抱きしめて、噛み付くようにキスしたくなる衝動を、Aにだけは絶対嫌われたくないから必死に抑え込む。
自分が辛いだけなのはわかってるのに、どうしても抑えられなくて、Aを向かい合わせにするように体を回転させた。
「てっ、てひょん、」
驚いたAは咄嗟に俺の肩に両手を添えてきて、
俺は腰に両腕を回してAを見上げる。
Aは目が泳ぎまくって、戸惑った顔で目を潤ませる。
TH「ねぇそんな顔しないで」
「え、」
TH「かわいすぎてどうにかなりそう…」
「な、にいってんの…じゃあ離してよ」
TH「やだ！」
腰に回した腕に力を込めてぎゅっとくっついた。
Aは肩に置いた手に力を入れて抵抗したけど男の力に勝てるはずもなく。
柔らかい体が俺にぴったりくっついて、目の前、10センチくらい先にAのかわいい顔。
離れたくなくて、興奮しないように必死で抑えて、Aの首筋に顔を埋めて深呼吸する。
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作者名：すゆ
| 作成日時：2021年8月9日 20時
