ハッキング41 ページ42
降谷side
彼女の携帯の着信音がした方向を、素手でかき分ける。コナン君も、赤井も、キュラソーだって、皆必死だった。ねえ、A。君はこんなにも愛されているんだよ。今は愛を受け取るのが怖いかもしれない、信じられないかもしれない。でも
降「っ君だけは、生きてくれ･･･！！」
悲痛な叫び声が辺りを包んだ、その時だった。
『そ、んな事言われたら、死ねないじゃ、ないで、すか。』
とぎれとぎれだが、確かに聞こえたAの声。皆も集まり、そこを重点的に掘る。しると、少し奥に小さなくぼみがある空間につながった。そこに、彼女は居た。
降「っA！」
瞬間に引き寄せ、しっかりと抱きしめた。普段は俺より少し高い体温が、今ではとても冷たい。
コ「安室さん、すぐに救急車来るって！！」
どうやら既に手筈を整えてくれていたらしい。本当に賢い子供だ。
『降谷さん、私の話、聞いてくれますか･･･？』
普段よりもずっと落ち着いた、今にも消えそうなか細い声で、そう言ったのが聞こえた。
降「･･･聞くよ。君のことならなんでも。だから、生きてくれ･･･！」
『･･･死なないよ、私。だって、まだ、貴方に、ホントのこと、言えてない。』
それから一分もしないうちに救急車が来て、Aとキュラソーは警察病院に運ばれた。
キュラソーは腹の傷が治れば大丈夫。Aは、鉄骨の刺さっていた右腕さえ治れば、問題ないということだった。
風「･･･大変でしたね。」
誰も居ないのを見計らってか、風見が声をかけてくる。変に励ましの言葉をかけてこないのは、それが無責任なことだと知っているからだろう。
降「･･･今からAに会ってくる。面会謝絶を頼んだ。」
風「了解です。」
本職に何の関係も無いようなことでも文句を言わずに従ってくれる。よくできた部下を持ったものだ。
コンコン
降「A、入っていいか。話がしたい。」
『･･･どうぞ、降谷さん。』
ガラリとドアを開けると、窓辺のベッドで穏やかに笑っている彼女の姿が映る。
降「･･･綺麗だ。」
『え？』
思わず声に出てしまっていたらしい。何とかごまかし、本題を切り出す。
降「A。この前話していた、言いたいことって何だ？」
『･･･私の、兄姉について。』
降「兄姉がいたのか。」
『ええ。長男、諸伏高明。長女、桜月美夜。･･･次男、諸伏景光。』
息が、出来なかった。
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てふてふ(プロフ) - わー、すみません。ありがとうございます！ (2019年7月18日 20時) (
レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 超記憶能力ではなく、瞬間記憶能力ですよー (2019年7月18日 16時) (レス) id: 805b324c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*)この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてますね(*^_^*) (2019年5月29日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - まじですか！すいません、そのとこだけ書き直させて頂きます！すいません！ (2019年5月27日 19時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 蘭達が通ってるのは帝丹高校で間違いないんですけど、蘭達は17歳なので3年生ではなく2年生ですよ(´∀｀) (2019年5月27日 13時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てふてふ | 作成日時：2019年3月28日 21時
