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ハッキング40 ページ41

キュラソーside

『・・・なら、今度は私が貴方を救うわ。』

そう言い放った、綺麗で何の汚れも知らないような彼女は、私を思いっきり引っ張った。

キュ「っ何を・・・!!」

瞬間、視界が金色で覆われる。それが彼女の髪だったと気づくのに、数秒もかからなかった。

キュ「何やってるの!貴方、死ぬわよ!!」

私に代わり運転席に座る彼女の顔には何の焦りもない。だが、既に天井が嫌な音を立てていることから、きっともう長くないだろう。

『・・・私の家族ってね、正義を背負ってる人ばかりなの。それで、皆死んでいった。正義なんてきらいよ、でも』

ー兄さん達が背負っている正義を、私だけが背負わないわけにはいかないじゃないー

そう言って美しく微笑んだ彼女の瞳には、うっすらと、涙が浮かんでいた。それはきっと、死ぬかもしれない恐怖からくるものではない。

『褐色の金髪イケメンが来たら、「私を探して」って言って。その後、貴方はすぐに病院に行きなさい。』

キュ「・・・なぜ、貴方はそこまでできるの?」

少し驚いたような顔をした彼女は、迷いもなく答えた。

『そんなの、大切な人のために決まっているでしょう?』

ー貴方と同じよ。

静かにそう呟いた彼女は、意を決したように観覧車へとさらに踏み出す。

キュ「っいけない!」

バキバキと音を立てて崩れていくクレーン車を目の前に、何もできなかった。

ー観覧車は、止まった。

一人の少女を覆い隠して。

キュ「っ絶対、見つけるから・・・!」

そう胸に誓い、彼女の言った褐色の金髪イケメンを探した。

暫くして、誰かの名前を呼びながら走っている金髪の姿を見つけた。

キュ「っ貴方、金髪の少女を探してるの!?」

そう叫ぶと、途端に厳しい顔になった彼がこちらに向かって走ってくる。

降「貴様、まさか彼女に何かしたんじゃないだろうな!!」

鬼の形相で迫ってくる男。何とか事情を説明し、彼を落ち着ける。

降「てことは、Aはまだ観覧車のしたに・・・!」

一気に走りだし、辺りをくまなく探す。

降「A!どこだ、返事をしてくれ!!」

必死になって彼女を探している。きっと、大事な人なのだろう。

コ「安室さん!どうしたの!?」

赤「一体何があったんだ。」

二人共私の姿を見て絶句したり無事を喜んでくれたりしたが、事情を聞くなり険しい顔つきになる。

コ「早く探さねーと・・・!」

その時だった。

♪〜♬〜♫〜

携帯の、着信音だった。

降「・・・彼女のだ。」

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てふてふ(プロフ) - わー、すみません。ありがとうございます! (2019年7月18日 20時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 超記憶能力ではなく、瞬間記憶能力ですよー (2019年7月18日 16時) (レス) id: 805b324c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*)この作品大好きなのでこれからも楽しみにしてますね(*^_^*) (2019年5月29日 0時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - まじですか!すいません、そのとこだけ書き直させて頂きます!すいません! (2019年5月27日 19時) (レス) id: dcfdec1ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 蘭達が通ってるのは帝丹高校で間違いないんですけど、蘭達は17歳なので3年生ではなく2年生ですよ(´∀`) (2019年5月27日 13時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てふてふ | 作成日時:2019年3月28日 21時

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