Prologue＿8 ページ13
「…松村さんはエスパーみたいですね。松村さんの言う通り、一ノ瀬財閥の人間です。長女だったんですけど…私は一ノ瀬家に貢献する力がないので…誰も私に興味ないんです。だからもう一ノ瀬家の人間でいるのはやめました。」
仕方ないんです、と微かに笑って話すAちゃん。
まさか本当にあの一ノ瀬財閥の子だったなんて…。
それからAちゃんが今までどんな環境で過ごしてきたのかも聞いて愕然とした。
自分の持つ魔法を少しずつ操れるようになる7歳までは一ノ瀬家の中で英才教育を受けていた。でもAちゃんに魔力が無いと分かった途端、扱いはまるで使用人以下。あっさり家族の蚊帳の外だったらしい。
10歳になる頃には家の半地下で1人過ごす生活をしていたらしい。
森「そんな…酷いよ…。」
高「…家族なのに、そんな事を…。」
俺達の普段の何気ない日常からは想像もできない日々にさっきまでの明るい雰囲気とは裏腹に、皆苦しそうな顔で話を聞いていた。
「…私の事はもう、いいんです。あ、田中さん、お洋服、ありがとうございました。ちゃんと洗ってお返しに来ます。お菓子も飲み物も…皆さんとお話できて凄く楽しかったです。松村さんも森本さんも、助けて頂いて、本当にありがとうございました。また改めてお礼に伺います。」
はっ、とした顔で沢山の言葉と共に少ない荷物を持って立ち上がろうとするAちゃんをジェシーが引き止める。
ジ「待って待って…！どうしたの急に…。」
名「…これ以上皆さんにご迷惑おかけする訳にはいかないので…、新しく生活できる場所を探します。」
京「迷惑なんかじゃないよ。俺Aちゃんと話すの凄く楽しかったよ。それにその足じゃまだ歩けないよ…。」
「…っ、皆さん優しいから、これ以上優しくされたら、私、どうにかなっちゃうから…っ、」
ポロポロと零れる涙を必死に拭うAちゃんの肩をジェシーが優しく押してベットに座らせてそっと抱きしめる。
ジ「泣かないで…俺達はAちゃんの事悲しませたりしないし、傷つけたりしないから…安心して。」
高「嫌な事も悩みも、今日はメンタルサポーターの高地がお聞きしますよ。お嬢様。」
森「何だよメンタルサポーターって笑、ほら、今流行りのルームツアーでもする？ウチ広いぜ〜？」
京「ピアノって弾いたことある？一緒にピアノやろうよ！」
田「ね、みんなAちゃんと沢山遊びたいんだよ。付き合ってやって笑」
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ざらし(プロフ) - こんばんは！返信遅くなり申し訳ないです！た、確かに…！変ですね！笑、修正します！ご報告ありがとうございます！とてま助かります！ (11月13日 22時) (
レス) id: 12f69dd2b5 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 失礼します！長女なのに姉がいるのは間違ってませんか？違ったらすみません...。 (11月10日 18時) (レス) @page3 id: 42c7e8a9ed (このIDを非表示/違反報告)
ざらし(プロフ) - ﾜﾜ！気づきませんでした…！汗教えて下さってありがとうございます！ (10月31日 12時) (レス) id: 12f69dd2b5 (このIDを非表示/違反報告)
時計ウサギ(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜！ (10月31日 9時) (レス) id: 80344cfbe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ざらし | 作成日時：2023年10月29日 21時
