陰と陽【青】 ページ2
夢主ちゃんの苗字は白石です。
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「AA！！さっきの授業の話分かんなかったから教えて！」
授業が終わってすぐの休み時間。Aならあの内容もわかったと思うから聞いてみた。
『え…あの、学校で話しかけてこないで…』
「へ？…あー、そうだったね、ごめん」
昨日もAに言われたのに忘れていた。
なんでもAは僕と幼なじみというだけで女子から恨まれるらしくて。
目立ってもいないのに恨まれるのは嫌だから学校では話しかけるなと言われているんだ。
『ごめん、放課後ころちゃんの家に行って教えるから…』
「え、今日来るの！？」
『言われてない？今日は私の親の帰り遅いからお夕飯食べに来て良いってころちゃんのママに言われたの』
嘘でしょお母さん…Aが来るんだったら前もって言ってよ！
まあ僕がAの事を好きなのは言ってないからしょうがないけど…
「そっか、じゃあその時に教えて！じゃあ僕は行くね！」
『うん、ごめんね』
僕は軽く手を振って男友達がいる方に行った。
「あ、ころんじゃん。白石さんにさっきの内容聞いてたみたいだったけど教えてもらえた？」
「ううん、学校で話しかけないでって言われた」
Aはメガネを外して髪を結べば可愛いのに…なんで自分から陰キャみたいな格好をしてるんだろ。
「そういえばころんって白石さんと幼なじみだったよな。白石さんって可愛くね？」
「可愛いっしょ。それがどしたの？」
「俺、最近白石さんの事気になってるんだよな」
「は？」
言われたことに驚いて思ったよりも低い声が出た。けどしょうがないと思う。
「あ、ころんもだったりする！？だったらごめん！」
「Aは僕が狙ってるから手出さないで」
誰がなんと言おうとAは僕の将来の彼女だし！
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作者名：ゆぴ | 作成日時：2023年10月17日 16時
