あの日見た夏色の飛行船 (ページ5)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:10,247 hit

・ページ5

同じ街にあるということもあってかあっという間に着いた。

中に入ろうとした時にちょうど出てきた人に髙地が話かける。

優「じゅりー!」

樹「あれ、髙地じゃん!誰そいつ?」

優「新しく来たトラベラーの松村北斗。こいつは田中樹、ここでラジオDJをやってるんだ」

樹「よろしく、北斗!」

北「どうも…」

チャラい、細い、やっぱりチャラい。

そのくらいしか印象を読み取れない。

北「樹さんは…」

樹「さんいらない!樹でいい!」

優「北斗、ここはみんなこういう人ばっかりだから気にしなくていいよ」

北「あ、うん…樹はなんでここに?」

樹「あぁ…まあちょっと事件に巻き込まれて?元々生きてた頃もラジオをやってたんだけど知らない?」

北「知らない」

樹「バッサリ言うじゃん…」

少しはぐらかすように曖昧に答えた樹。

あまり言及しない方が良さそうだ。

優「樹は毎日ここでラジオを発信してるんだ」

樹「昼に30分と夜に1時間!夜の方は生放送だから絶対聞けよ!」

北「絶対…」

優「樹が無茶苦茶言うから北斗困ってんじゃん笑」

樹「いいじゃん!トラベラー同士仲良くやろうぜ!よろしく!」