あの日見た夏色の飛行船 (ページ18)

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樹「これがglassか…」

慎「拡散レベルが5のpebbleならこうやって人工的に作ることもできるし、“W”なら海に入れても多分作れるよ。…あ、真水じゃないから出来ないかも?」

樹「じゃあ…“F”なら火の中に入れるとか?」

慎「そうそう。だから“P”のglassが一番見つかるんよ」

樹「なんで?」

慎「だってただでさえこのフォレストにはpebbleがいっぱい落ちてるのに、植物のエネルギーを受け取りまくっちゃってすぐにglassに変わっちゃうんだよなー」

樹「だったらさ、glassがあれば俺たちリアルに帰れるんじゃないの?」

慎「それがさ、glassの種類が全部違わないと無理っぽいんだよね。今あるのが“F”、“W”、“P”、“E”lectricity(電気)、“M”etal(金属)の5種類。作れないものは元々glassのものを探すしかないんだ」

樹「結構大変なんだな」

慎「あとglassとgemの違い。glassは人工的に作れるけどgemは作れない。gemはスクリーンにたった10個しか存在してなくて、まだ4つしか見つかってない。gemを鏡に嵌めたらスクリーンの分断を元に戻せる。」

樹「じゃあ両方探せばいいんだよね?」

慎「でもgemで元に戻したら樹たちはリアルに帰れないよ?」

樹「それは、困るけど…でも慎太郎は元に戻したいんでしょ?」

慎「そりゃそうだよ!でも俺はまずトラベラーのみんなにリアルに帰ってほしい。樹はリアルに帰りたいんでしょ?大丈夫、俺たちも手伝うからさ!」