雪男+紅一点でシェアハウスしてます。ぱーと1 (ページ20)

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主人公 A型インフルエンザページ20

3.佐久間さいど

はるかが高熱を出した。そう連絡がきたのはレコーディングルームで録音をしていたとき。少し休憩しようと椅子に座って携帯を見るとふっかからLINEが来ていた。

いつでも看病できるようにしてふっかを待つとインターフォンと一緒に鍵が開く音。玄関を開けるとAがしんどそうにひかるに抱えられていた。

どうやら熱が39℃を超えているらしい。症状を聞く限りインフルかな…。そのあともAの体調は悪くなるばかりで、ついに熱が40℃近くまで上がったため近くの病院まで連れていくことにした。

診察結果は予想通りA型インフルエンザ。はるかはインフルの検査でも点滴でも大号泣して大変だったらしい。そりゃこんだけ高熱出てるんだから幼児退行もしちゃうよね。運転席からなんとか腕を伸ばしてはるかの頭を撫でて、家に帰った。

佐久間「家着いたよ。はるかどんな感じ？」

深澤「点滴で落ち着いてはいるけどまだ熱高いね。39℃近くはありそう」

家入ったらもう一度測ろうってことで熱を測ると38.7℃。病院にいたときは40℃を超えていたみたいだから確かに下がったけど、体感でもまだしんどいだろうな。ふっかに抱きしめられて荒い呼吸を繰り返すはるか。頭を撫でると目を覚ました。

有栖「さくま…」

佐久間「うん、佐久間だよ。インフルだって。まだちょっとぐったりしてるね。なんか食べたいのある？」

有栖「おかゆ…」

作ってくるから待っててって頭を撫でて、慣れないながらお粥作りを始める。焦がしかけたりして大変だったけどなんとか美味しく作れたはずだ。

佐久間「はい、お待たせ。佐久間さん特製のお粥だよ。食べさせてあげる。はいあーん」

レンゲに3分の1くらい乗せてはるかに食べさせる。しばらくしてもういらないって首を横に振ったけど、半分食べれただけで十分だ。

佐久間「うん、よく食べれたね。偉い！じゃあ薬飲んだら寝ちゃおうか」

インフルエンザの薬も、めんどくさいとか言いながらちゃんと飲んでくれた。ご飯も食べれたし薬も飲めたし、あとは熱が下がるのを待つだけかな。そう思っていたんだけど、インフルはそんなに甘いものじゃなかった。

文字数危なそうなので次行きます！by作者。