雪男+紅一点でシェアハウスしてます。ぱーと1 (ページ18)

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主人公 A型インフルエンザページ18

1.有栖さいど

センター試験が近付いてきたある日。二限と三限で模試を解いてるんだけど、三限が始まったくらいから頭痛と眩暈がしてきた。最初は耐えてたんだけどだんだん平衡感覚を掴むのもしんどくなってきて、保健室に行くことにした。

有栖「失礼します。3年4組の松村です。頭痛くて…」

養護教諭「はい、どうぞ。ほんとだ、顔色よくないね。まず熱測ろうか。で、ここに記入してね」

熱を測りながら紙に名前とか今の体調とかを書いていく。ちょうど書き終わるくらいに体温計が鳴って、そこには37.4℃とあった。

養護教諭「…微熱だけど寒いでしょ。まだ熱上がるだろうししんどそうな顔してるし授業終わるまで休んでようか。じゃあなんかあったら呼んでください」

ベッドに潜り込む。羽毛布団に毛布で暖かいはずなのに手と足が冷たくて寒気が止まらない。唸りながら寝返りを打っていたらいつの間にか寝ていたみたいで、授業が終わるチャイムで目が覚めた。

使ったベッドを元に戻してソファーの方に向かう。やばい全然平衡感覚保てない…。

有栖「絶対熱あがってると思います…」

養護教諭「顔真っ赤だね。とりあえずここ座って熱測ろうか。おうちの人呼べる？」

先生の言葉に頷いてスマホを取り出す。SnowManのグループにLINEを送った。しばらくするとふっかさんから迎えに行くねって返信が。荷物は先生が取ってきてくれるみたいだからちょっと休もう。

深澤「はるか、お待たせ」

有栖「ふっかさん…🥺」

数分後、ふっかさんが保健室に迎えにきた。相当私の顔色が悪いのかびっくりした表情をしている。

深澤「おでこあっついね。39℃だもんなあ。おうち帰ろう」

ふっかさんに抱き上げてもらって保健室をあとにする。運転はひーくんがしてくれるらしい。体調を崩すと人一倍寂しがり屋になる私だから運転は免許を持ってるひーくんにお願いして自分が迎えに来たって。さすがうちの最年長、わかってる。

岩本「今から車動かすけど、酔ったら遠慮なく言ってね」

ふっかさんの腕の中で頷くと、車が動き出した。安全運転のおかげで一度も酔うことなく家に到着。ひーくんに抱き上げられて家に入った。