雪男+紅一点でシェアハウスしてます。ぱーと1

渡辺翔太 気管支炎 ページ13

1.宮舘さいど

夜中の2時過ぎくらいに部屋をノックする音が聞こえて目が覚めた。入っていいよって言ったんだけどドアの開く気配はなく咳しか聞こえてこなくて。気になって部屋のドアを開けると翔太が真っ赤な顔でしゃがみ込んで咳き込んでいた。

宮舘「あー、しんどいね。廊下寒いでしょ、お部屋入ろう」

熱い体を支えて部屋に連れていく。ベッドに寝かせて熱を測って…って、体温計ないから熱測れないじゃん。

宮舘 涼太翔太が体調崩しちゃって。誰か看病道具持って部屋きてくれない?
有栖 はるか今行くから待ってて!

ありがとうってスタンプを送ってはるかを待つ。しばらくすると、体温計とか色々持ったはるかが部屋に入ってきた。

有栖「お待たせ。これくらいで大丈夫？」

宮舘「うん、大丈夫そう。ありがとね。眠たいでしょ。もう一眠りしてきな」

あくびを噛み殺したり目を擦ったりしてたはるか。はーいって部屋を出ていった。眠たいのにきてくれてありがとう。よし、とりあえず翔太の熱測ろう。

宮舘「翔太、熱測らせてね？」

渡辺「ん…」

ベッドに横向きで寝転んだまま、ぼーっと壁を見ている翔太。この感じだと熱高そうだな…。予想通り、翔太の体温は38.4℃と高熱だった。体は熱いのに手だけは冷たくて。まだ熱上がりそう…。

宮舘「わー、すごい熱だね…。寒い？…ん、わかった。毛布足すね。寝られそうなら寝な」

毛布をかけて体をさすると、寝息が聞こえてきた。翔太も寝ているしと思って次の舞台の台本を読んでいると、突然咳き込むのが聞こえて急いで台本を閉じた。

宮舘「翔太、大丈夫だよ。急に咳出てびっくりしたね。一旦起きあがろっか」

翔太の背中を支えて俺の腕の中に抱きしめる。さっきより熱い背中。もう一度熱を測ると39.1℃だった。39℃超えちゃったか。病院連れて行った方がいいよね…。

渡辺「涼太、しんどい…」

宮舘「うん、しんどいね。病院行った方がいいと思うけど車乗れそう？」

渡辺「ゲホゲホッゴホッ、大丈夫…。ゲッホごほっ…」

背中を揺らして何度も咳き込む翔太。早くよくなりますように。

渡辺翔太 気管支炎→←作者より。

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