51.甘ったるい朝。 ページ1
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いつの間に寝てたんだろう。
目が覚めて隣を見ると、北斗の寝顔。
しかもよく見たらお互い裸のままだった。
私、北斗に抱かれちゃったんだ……。
とりあえず服を着たくて起き上がろうとすると、寝ているはずの北斗に抱き寄せられる。
…あったかい。
温かいけど、お互い裸だから変にドキドキしてしまう。
北斗からも同じ胸の鼓動が伝わってきた。
「北斗…？」
「ん…おはよ。」
やっぱり起きてたんだ。
「おはよ。あの、ちょっと離してくれる…？」
「やーだ。」
更にぎゅうっと抱きしめられる。
鼓動が速くなった。
布団の中で目が合うと、軽く音を立ててキスされた。
まるでカップルのような甘ったるい朝だった。
だけど、そんなちょっぴり幸せな時間は学校に着けば終わってしまう。
教室に入ると周りからまたチラチラと視線を感じる。
席に座ったら目立ちたがりの女子複数人が目の前にやってくる。
またか…。
「生徒会長と別れたんだって？」
腕を組みながら私を見下ろしてくる。
別れた事もう広まったんだ。
「…だったら何？」
「アンタ生意気なんだよ！」
机を蹴られた。
すると隣からガタンと大きな音がして、振り向けば北斗が立っていて椅子が倒れていた。
「やめろよ…。」
北斗は低い声でそう言って女子達を睨み付ける。
「…何？北斗くんに乗り換えたわけ？」
「そんなんじゃねぇよ。」
私が言い返す前に北斗がそう言い放つ。
「あ、もしかして京本先輩じゃない？」
「誰？」
「ほら、昨日来た金髪のイケメン！」
「そっちに乗り換えたのか。」
女子達が勝手に話を進めていく。
耐えられなくなって、私は机を思いっきり叩いて立ち上がった。
止まる会話。
「…今は誰とも付き合ってないし、乗り換えるとかもないから。」
冷たくそう言い放つと、女子達は私をひと睨みしてその場から去った。
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和ッフル(プロフ) - yamayama0509021さん» 嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年2月5日 10時) (
レス) id: 287052cd16 (このIDを非表示/違反報告)
yamayama0509021(プロフ) - 一瞬で読み終えてしまいました！！！面白かったです！！！これからも楽しみにしてます！！ (2021年2月4日 23時) (レス) id: f5163d79d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和ッフル
| 作成日時：2020年10月17日 21時
