32.北斗との関係。 ページ32
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北斗は私の方に身体の向きを変えて、言いづらそうに口を開く。
「俺と付き合う…ってのはまだ難しい、かな…。」
あぁ、そういえば高地先輩にも…。
「先輩にも、告白された…。」
「先輩？」
「高地先輩。」
「…生徒会長か。付き合うの？」
北斗は特に驚きもせずに問いかけてくる。
「まだ、わかんない。」
「俺は？」
「…わかんない。」
北斗のことも好きだけど、それはやっぱりラブの方ではない。
北斗は幼馴染だけど、私にとっては弟みたいな感じ。
それを言ったら北斗は傷付くのかな。
傷付く、よね。
私だって傷付くもん、逆の立場だったら。
そんなことを考えていると、北斗に抱きしめられる。
ギュッと腕の力を込める彼の背中にそっと手を回した。
「好き…。」
切なそうに呟く彼に、私は頷くことしかできなかった。
そのまま横になっていつもの北斗の温もりを感じて、どこか安心して気付けば眠りに入っていた。
それは彼も同じだったみたいで、そのまま朝を迎えていた。
カーテンから差し込む朝日に照らされて目を覚ます。
昨日の夜と変わらず北斗の腕の中にいて、少し目線を上に向ければ北斗の寝顔。
気持ちよさそうに眠る彼のことを見ていたら、笑みが溢れた。
少しだけ開いてる唇が可愛くて、そっとキスをしてみる。
「ん……」
「ごめん、起こしちゃった…？」
「ん、大丈夫…おはよ。」
眠そうな声でそう言って微笑む彼。
そして今日も手を繋いで学校に行った。
私たちの関係って、何なんだろうね……。
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和ッフル(プロフ) - 五月雨さんさん» ありがとうございます（ ; ; ）頑張ります！ (2020年10月9日 9時) (
レス) id: 287052cd16 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨さん - 読んでいてキュンキュンします！お話の切なさも伝わってすごく面白いです。更新頑張って下さい。 (2020年10月8日 23時) (レス) id: bd9b89ca09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和ッフル
| 作成日時：2020年10月4日 23時
