23.ドキドキ。 ページ23
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大我と放課後にここでまた会う約束をして、それぞれ教室に戻った。
放課後か……。
北斗に上手く断れるかな。
それから考えてるうちにやってきた放課後。
立ち上がって私の目の前に来る北斗。
「あ、あのさ」
「ん？」
「今日ちょっと用事あるから、先帰っててくれる？」
そう言うと、北斗の表情が曇る。
「用事？俺いたらダメな用事？」
「ダメっていうか…うん。」
「もしかして、京本先輩？」
大我の名前が出てきて思わず目を見開く。
「…やっぱり。」
「ねぇ、私大丈夫だよ？
そんな無理して私と一緒にいなくても。」
「は…？」
北斗の顔が険しくなる。
それに気付いてないフリをして立ち上がってその場を去った。
なんか、ごめんね。
そう直接謝れない私は随分と捻くれてる。
樹は北斗のこと過保護って言ってたけど、そうじゃないんだよね。
いや、それも少しはあるのかもしれないけど。
1番は、好きだから、だよね。
なのに私はその気持ちに応えてあげられなくて、ごめんね……。
屋上に行くと、既に大我が待っていた。
「お待たせ。」
地べたに座る大我の隣に座る。
「幼馴染くん大丈夫だった？」
「え？」
「ほら、よく一緒に帰ってるところ見かけてたからさ。」
「あぁ…うん。
大丈夫だと思う。」
「そ？」
大我は興味なさげに返事をして、ゴロンと仰向けになる。
それを見て私も同じように仰向けになってみた。
視界いっぱいに広がる空。
お互い何も喋らず寝転んだまま空を見つめる。
ふと左手に大我の手が触れて、慌てて引っ込めた。
何故だろう。胸がドキドキする。
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和ッフル(プロフ) - 五月雨さんさん» ありがとうございます（ ; ; ）頑張ります！ (2020年10月9日 9時) (
レス) id: 287052cd16 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨さん - 読んでいてキュンキュンします！お話の切なさも伝わってすごく面白いです。更新頑張って下さい。 (2020年10月8日 23時) (レス) id: bd9b89ca09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和ッフル
| 作成日時：2020年10月4日 23時
