五条悟が寝室に現れた【呪術廻戦】

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『…ごめんなさい遅くなって、』

「いいよ。連絡手段もないしね。」

『合コンだったんです、急に誘われて断れなくて…
五条さん来てくれて本当によかったです。』




温めて直してくれたご飯を口に入れた。
さっきの出来事とご飯の美味しさに涙が出そうだったけど、グッと堪えた。


先にお風呂に入って休ませてもらった。




*




「A起きて。仕事遅れるよ。」

『おはようございます……』




昨日飲んだお酒のせいで頭が痛い。
楽しく飲酒できる人が本当に羨ましく思う。

ただしんどさだけが残っている。




「ご飯できてるよ〜」

『うー……頭が重い、』




今の体のダルさと五条さんの甘い誘惑(朝ご飯)にもう溶けてしまいそう。

今日の朝ご飯は和食だった。豚汁が沁みるように美味しい。




重い頭を抱えながら準備をして仕事へ向かった。




「A昨日何があったの？モブ男くんは怒りながら戻ってくるしAは電話に出ないし、」

『なんか言ってた？』

「彼氏持ちを合コンに入れるなって怒ってたけど…」

『あぁ…迎えに来てくれたんだけど、彼氏じゃなくて家事代行サービスの息子さんなんだよね。遅いから様子見に来てくれて。』




「最近一緒にウチでご飯食べてるんだ」と付け足した。
明らかにデタラメだけど納得してくれたようだった。




昨日の事もあるし今日は絶対定時で帰ろう。駅前のケーキ屋さんでプリン買って帰ろう。

そう決めてキーボードを夢中で叩いた。




*




『ただいまー』




いつもならすぐ「おかえり」と返してくれるのに聞こえなくて、そのままリビングへ足を進めた。


洗濯物を広げたままソファーで寝てしまってる五条さんの姿があった。



慣れない生活にきっと疲れが溜まってるんだ。

…私の面倒も見てもらってるし。



寝室からブランケットを取って、そっと掛けた。

髪の毛と同じ白色。上向きのロング睫毛、羨ましい。




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