正義 ページ26
智「おいらは巡回中だったんだけど、君もかい？」
侑李「…」
智「立てる？」
侑李「…触るなっ！」
彼が差し伸べた手を僕は払う。
侑李「結界師は大っ嫌いだ！お前らは、力で支配することしか考えてないような粗暴な集団だ！」
智「…」
彼は黙って僕を見下ろしている。
侑李「…何。何で黙ってるんだよ」
智「結界師が嫌いでもいい。信用できなくたっていい。ただ────────」
・
智「君にとっての正義はなんだ」
・
侑李「正義…？」
智「それは、滅却師も結界師も、同じなんじゃないのか」
侑李「大野さん…」
彼はまた、僕に手を差し伸べる。
僕はその手を取って、立ち上がる。
智「じゃ、雨も止みそうにないしおいらは帰るよ。風邪ひかないようにね」
彼は雨の中、歩いていった。
僕はその背中を見つめながら、立ち尽くしていた。
・
・
・
・
僕の正義。それは "妖から人々を守ること" だ。
そして、真実を明らかにすること。
あの妖狐に会ったときからどうも気になっていたことがある。
それからうちの屋敷の古書を探して読んでいたら、ある記録に目が止まった。
結界師の屋敷に向かう。
縁側に妖狐が座って紅葉を眺めていた。
和也「あれ、Aなら大学に行ってるけど」
侑李「違います。あなたに用があって来ました」
和也「俺に？」
侑李「咲(さき)という女性を覚えていますか」
和也「…！」
侑李「書物にはこう書かれていました。"咲が妖によって攫われ、行方不明。その妖は『化け狐』である"」
和也「…」
侑李「どういうことか説明してくれますか？化け狐ってあなたのことですよね？」
和也「それは──────────」
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ayane(プロフ) - まっきぃさん» 初めてのコメントありがとうございます！最後まで読んでいただいて感謝です(；；)次回作もよろしくお願いします！ (2019年8月21日 20時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
まっきぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！コメントは初めてかな。妖狐の二宮さんにどハマりしてしまい、ずっと読んでました(^O^)結末は悲しかったけど、主人公がずっと笑顔で入れて良かったと思ってます。次回作も読みますね！！ (2019年8月21日 20時) (レス) id: cc514bee80 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - 香織さん» 頑張ります！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - 更新頑張ってください (2019年8月14日 8時) (レス) id: 482ce168b0 (このIDを非表示/違反報告)
香織 - ↓出血多量も含まれます (2019年8月13日 21時) (レス) id: 482ce168b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2019年8月9日 20時
