お狐さまのいうとおり。２【ars】【hsj】

忠告 ページ25

涼介「あー、こんな言い方しちゃ怒っちゃうか。えっと…今は、まじない師っていうんだっけ？(笑)」


侑李「…そうだよ」


涼介「そうそう、まじない師ってなんだか結界師に妙な敵対心持ってるよね〜弱いくせに」


侑李「まじない師のことを悪く言うな…！」


涼介「そんな顔しちゃ、カワイイ顔が台無しだよ？」


僕は彼の背後に回り弓矢を構えた。


侑李「黙れ！」


涼介「…何の真似だ」


侑李「そうやってお前は…！いつもいつも…！」


雨が強くなってきた。


涼介「お前はもう少し利口だと思ってたんだけどなあ」


グッ


侑李「！」


彼は僕の腕を掴んだ。


涼介「忠告その1、俺のことを嗅ぎ回らないこと」


侑李「離せっ…」


涼介「忠告その2 、俺に矢を向けないこと」


侑李「…っ」


涼介「これらが守られない場合は、躊躇なく殺すから。そうならないようにちゃんと忠告どおりにしてね(笑)」


侑李「…わかった」


僕は弓矢を消した。


涼介「俺だってお前を殺したくはないからね」


彼はそう言うと、闇の中へ消えてしまった。


・


・


・


・


彼は、変わってしまった。


もうあの頃の彼じゃない。


涙がゆっくりと流れて、雨とともに落ちる。


唯一、結界師の友人だったのに…


ぎゅっと胸をおさえる。


侑李「…っ」


ドサッと地面に膝を着く。


そのとき、肩をトントンと叩かれた。


智「…大丈夫？」


侑李「…あなたは…」


ーーーーー

評価もだんだん増えてきて嬉しいです！

いつもありがとうございます！

正義→←嘘

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す