独占欲 ページ20
Aちゃんは、しばらく悩んでいたけれど、そのまま眠ってしまった。
おいらは彼女のマグカップと自分のマグカップを片付けた。
…彼女は真面目だ。
他人を思いやれて、それ故にときには深く悩むときがある。
気にしなくていいよ、とは言えないけれど…
自分を第一に考えてほしいな。
そして、おいらはニノが伊野尾くんに会いに行ったのを知っている。
そこでニノが彼に何を言ったのかも想像はつく。
でも、おいらはニノを止めたりはしなかった。
心のどこかでは、Aちゃんを部外者に近づけたくないという独占欲があったのかもしれない。
もしニノが行動してなかったら、おいらが…とまで考えて首を振る。
いけない、こんな感情は生まれちゃいけない。
毛布を持ってきて彼女を包み、二階の部屋へと運ぶ。
彼女は天使のような寝顔で眠り続けている。
彼女をベッドに寝かせる。
『んぅ…』
その唇に目がいってしまう。
それでもなんとか抑えて、彼女の髪を撫でた。
彼女の部屋を出ると、ニノが立っていた。
和也「我慢できたんすね」
智「…ルールだからね」
和也「ルールねぇ…全員それがいつまでもつやら」
智「…何を言ってるの」
和也「大野さんだって気づいてるんじゃないですか？いろいろと、ね」
智「…あのさ、この前伊───────────」
和也「俺は悪いことしたなんて思ってませんよ」
智「…」
和也「これで1人、邪魔者が減ったってもんでしょ」
ニノが低い声で言う。
もし、おいらを含めたこのシェアハウスの住人が、部外者だけでなく"自分以外の男"にも彼女を近づけたくないと思い始めたら…
この６角関係はどうなっていくのだろう。
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ayane(プロフ) - AKIさん» お優しいお言葉ありがとうございます(；；)そうですよね。大学に通えていることに感謝して、精一杯頑張ろうと思います！更新も頑張ります！(笑) (2019年7月10日 8時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
AKI(プロフ) - お疲れ様です！お話も気になるんですが、ニノが、会いに行くなんて以外！大学、、いいなあ〜私は、行きたくても行けなかったので、、学生生活謳歌してください。更新は待ちますので、身体に気をつけて！ (2019年7月9日 21時) (レス) id: fd77900a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2019年7月6日 9時
