雨に想う ページ19
ザァァァ…
外は雨。
私はリビングの窓際で静かな雨を眺めていた。
あのときの伊野尾くんの後ろ姿を思い出す。
あれだけ優しく笑って言ってくれたのに、私はずっと何も言えなかったな…
大人としてもっと適切な対応ができたかもしれないのに悪いことをした。
なんて思って、自己嫌悪に陥る。
『…』
智「窓際は冷えるよ？」
大野さんがマグカップをはい、と私に渡す。
ココアだ。
『ありがとうございます』
智「何か考えごと？」
『…はい、少し』
智「そっか」
大野さんは私の隣に座る。
『…私、ひどいことしたかなってずっと考えてて。彼の優しさとか、純情な心とか、全部踏みにじってしまったような気がして』
いきなり何の話だよ、と私は心の中でツッコんだ。
それでも大野さんは察したようで、うーん、と考える。
智「大人だって、上手くできないことや間違えることだってあるんじゃないかな」
『…そう、ですかね』
二階から、ショパンの"雨だれ"が聴こえてくる。
二宮さんだろう。
智「でも、ここに連れてきたのはまずかったかな。彼が蚊帳の外になっちゃってたから(笑)」
『…伊野尾くんが行きたいって言ったんです』
智「そっか。たぶん彼はAちゃんの素顔が見たかったのかもね」
『素顔…』
智「それで、自分で納得したから諦めたんじゃないかな？」
『…』
智「おいらの考えだから本当のところはわかんないんだけどね」
大野さんはズズっとココアを飲む。
雨の音とショパンの曲のハーモニーが綺麗で…
私はずっと耳を澄ましていた。
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ayane(プロフ) - AKIさん» お優しいお言葉ありがとうございます(；；)そうですよね。大学に通えていることに感謝して、精一杯頑張ろうと思います！更新も頑張ります！(笑) (2019年7月10日 8時) (
レス) id: 39d061f7d7 (このIDを非表示/違反報告)
AKI(プロフ) - お疲れ様です！お話も気になるんですが、ニノが、会いに行くなんて以外！大学、、いいなあ〜私は、行きたくても行けなかったので、、学生生活謳歌してください。更新は待ちますので、身体に気をつけて！ (2019年7月9日 21時) (レス) id: fd77900a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayane
| 作成日時：2019年7月6日 9時
