罪深く愚か ページ39
「何や?」
敦の言葉に皆手を止めた
「Aちゃんは、どうなるんですか?」
そう言った敦の視線の先には、ドストエフスキーが居た
「Aちゃんは、貴方を助けるために大怪我を負ってまで戦ったんです
なのに、そんなあっさり……」
「なら、彼女はもう、僕の部下ではありません」
「え?」
「それならば、貴方方は納得するでしょう」
「そんなの、Aちゃんが認める訳…!」
「……人は、罪深く愚かです」
そう言ったドストエフスキーの視線はAに向いていた
「!」
その顔には、哀しみが隠れていると、敦は感じた
「安吾、十六夜Aはお前が連れてこい」
種田は安吾にそう言うとドストエフスキー達を連れて行った
「……」
安吾は何も言わず、Aに近付いた
ーーーーー今のやり取りを伝えた時、彼女はどうなるのか
「福沢社長…十六夜Aの治療を頼んでもいいですか?」
そして、福沢にそう言った
「何故我々に?」
「…理由はどうあれ、実質、彼女は異能力を二つ所持しています
それに、傀儡師は欧州の組織に目を付けられています
彼女の重傷を負っている今、政府が彼女の身柄を拘束すれば、欧州の異能組織が引き渡すよう圧力を掛けてくるでしょう……こちらとしても、彼女を引き渡すようなことはしたくない」
「つまり……」
「異能特務課は、彼女の意識がある状態で拘束し、あくまで、十六夜Aは自首したという事にします
彼女の意識がある状態ならば、欧州の異能組織も迂闊にては出せないでしょう」
「判った…引き受けよう」
「よろしくお願いします」
安吾は福沢に感謝を述べる
ーーーーー
全然更新できてなくてすみませんでした
(圧倒的会話文の多さ……)
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作者名:朱鷺の砂 x他1人 | 作成日時:2019年8月1日 22時