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一つ目の鍵 ページ25

ドガァン

梶井の檸檬が爆発した

爆風が吹き荒れる

その中に一つ、煙玉が混じっていたのか煙が部屋に充満した

弥生とヴァネガットの視界が遮られる

「……え…?」

煙が消え、視界が元に戻ると弥生は困惑した

「もう、貴女の操れる死体は無い」

鏡花がそう言った

部屋中にいた動く死体は、もう一体も動いていない

あの煙で視界が遮られている中で、鏡花達は死体を凡て倒した

「なんで……」

ーーーーー『弥生の唯一の弱点は、操る死体を視界に入れなければならないこと
視界さえ奪ってしまえば、此方の勝ちだ』

「そなたの弱点じゃろう? そなたの視界を遮れば、死体を操れなくなる」

尾崎がAの言葉を思いだしそう言うと、三人から殺気が漏れる

「Aが言ったか…仕方無い……直接殺るのは得意じゃないのだけど」

弥生はそう言うと、手に持ってる本と縫いぐるみを置いた

そして、ナイフを取りだし構える

「フフッ……貴女達を殺して、死んでから私が操ってあげる」

弥生がそう言うと、ヴァネガットも銃を取り出した

「加勢するわ」

「そう」

二人は同時に飛び出す

バンッ バンッ

ヴァネガットが銃を撃つ

キンッ キンッ

だが、夜叉により弾かれる

「……余所見?」

弥生は夜叉を操っている尾崎に直接攻撃を仕掛けた

キンッ

尾崎は仕込み杖で弥生のナイフを防いだ

「クッ…」

「フフッ…」

弥生は笑みを浮かべていた

二人の攻防は激しさを増す

「クッ……」

ヴァネガットは鏡花の夜叉に押さえつけられていた

「鍵は?」

「私は持って無いわよ」

「そう…」

鏡花がそう言った

「………あっ!!」

カシャンッ

尾崎は弥生の持つナイフを弾き飛ばした

隙をついて、尾崎の夜叉が弥生を吹き飛ばした

ガアァン

「カハッ…」

「弥生!?」

弥生は勢いよく壁にぶつかった衝撃で気を失った

「貴女も終わり」

鏡花はヴァネガットにそう言うと、

ドスッ

気絶させた

「鍵は何処じゃ?」

気絶した弥生の服を探る

一つの鍵が出てきた

「これですね、尾崎幹部」

「他の人達は…?」


泉鏡花
尾崎紅葉 対 弥生鈴
梶井基次郎

勝者 泉鏡花・尾崎紅葉・梶井基次郎

二つ目の鍵→←強力な異能力者達



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作者名:朱鷺の砂 x他1人 | 作成日時:2019年8月1日 22時

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