遊戯 ページ19
鏡花と紅葉、梶井は同じ鏡を潜った
涼しいと言うよりは寒い、広い部屋
部屋の中央を残し、他は全て棺で埋まっている
「待ちくたびれた」
その奥、椅子に座って居たのは、縫いぐるみと分厚い本を抱える少女ｰｰｰｰｰ弥生鈴
「貴方達が私を楽しませてくれるの？」
弥生は楽しそうな笑みを浮かべて言った
泉鏡花、尾崎紅葉、梶井基次郎
対
弥生鈴
国木田と谷崎は同じ鏡を潜った
薬品の匂いが香る
天井まで届く薬品棚と特殊な器具の数々
「自己紹介が、未だでしたね」
そう言って梯子から降りた白衣の男ｰｰｰｰｰアルベール・カミュ
「私は、アルベール・カミュ…以後、お見知りおきを」
西洋の執事のように、右手を心臓の位置に添え、御辞儀をする
国木田独歩、谷崎潤一郎
対
アルベール・カミュ
水無月が鏡を潜る
壁に掛けられた何挺もの多種多様な銃
その何れもに、手入れが行き届いている
「真逆、貴方と戦うことになるとは…」
机に向かい、銃の手入れをしている青年ｰｰｰｰｰ葉月亮ｰｰｰｰｰがそう言った
「水無月相手なら……敬語は要らないな」
そう言って立ち上がる
ｶﾗﾝｯ
水無月は刀を抜いた
鈍く光る銃と刃
水無月零 対 葉月亮
Aが鏡を潜る
部屋には窓一つ以外、何も無い
「よぉ…女狐」
窓の前に立ち、外を眺める青年ｰｰｰｰｰ霜月夜ｰｰｰｰｰが言った
「お前と殺りあえるとはな…！」
楽しそうに言うと、霜月はAの方を向いた
「馬鹿の相手は嫌なんだがな……化狐」
十六夜A 対 霜月夜
敦と芥川は同じ鏡を潜った
床が水で濡れている部屋
「Aじゃねぇのが残念だが…後で殺るからいいか……」
そう言った金色の瞳を持つ男ｰｰｰｰｰ八絃一也
「お前達二人だけで、俺に勝てるのか？」
挑発するように八絃は言った
「判っているな…人虎」
「ああ」
敦と芥川は戦闘体勢になる
中島敦、芥川龍之介 対 八絃一也
「「「「「さあ、
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作者名：朱鷺の砂 x他1人 | 作成日時：2019年8月1日 22時
