【文豪ストレイドッグス】 地下組織の変わり者 ＜二＞

道化師の異能 ページ30

洋館に先に着いた敦は、国木田の命令通り潜入する為、地下避難通路に向かった

「………へぇ……あれが、噂の白虎…」

ユゴーがスコープ越しに敦を見てそう呟くと、通信機に手を当て

「行ったぞ…標的は地下だ」

そう言った


地下通路を走る敦の後頭部に向けられた銃

ﾄﾞﾝｯ

敦が銃弾を素早く避けると

「うーん…流石の動き！……噂以上だ、虎少年！」

ﾊﾞｻｯ

何もない空間から、外套(マント)を翻して現れたゴーゴリ

「異能者……お前がテロリストか……！」

「然様！私の名はゴーゴリ！……はい、ここで初対面クイズ！私の異能は何でしょう？」

そう言ったゴーゴリの手は、何もない空間にある

「外套に入れた手が別空間に……！
物体転送系の異能か！」

「正解、正解……私の異能は、外套と離れた空間を接続する！範囲は約三十米…万引きの時とか便利！」

そう言ったゴーゴリに、敦は素早く攻撃を仕掛ける

「おっと」

だが、ゴーゴリは、敦の目の前に銃をつき出す

ﾄﾞﾝ

ｷﾞﾁｨｯ

つき出された銃を敦は虎の牙で破壊する

「！」

「(接近戦なら、僕が勝つ！！)
うおぉぉぉぉぉあぁ！！」

「うわあぁ、大変怖い！…怖いので、これを出す！」

ゴーゴリがそう言うと、外套から電柱を出し敦にぶつける

ﾄﾞｺﾞｯ

「地上にある電柱を落としてみた！」

「ｶﾊｯ…(この異能…強い…！)」

天人五衰→←タイムリミット 30minutes

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す